終わりなき決着戦。。明日より、第29期竜王戦7番勝負/第7局

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通算11期目の防衛を目指す渡辺明竜王に
丸山忠久九段が挑戦する、第29期竜王戦7番勝負。

ここまで6局を消化し、紆余曲折を経て3勝3敗のイーブン。
明日より、新潟県は魚沼市「温泉御宿 龍言」にて第7局が開幕。。

渡辺竜王が告発した
本来の挑戦者・三浦弘行九段の「将棋ソフト不正疑惑」により
開幕直前に挑戦者交代という異例の事態となった竜王戦はまず
番勝負の決着という、一つの区切りを迎えます。

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「三浦九段、不正疑惑を読む」

告発者である渡辺竜王の呼びかけで行なわれた
谷川浩司日本将棋連盟会長と島朗将棋連盟理事の団体の責任者に
佐藤天彦名人、羽生善治三冠、佐藤康光九段という超トップ棋士
さらには将棋界で最も将棋ソフトに詳しいとされる22歳の若手
千田翔太六段を加えた計7名の棋士による一夜の極秘会合の結果
三浦九段に「不正の疑惑有り」との見解で全員一致。。

その結果をもとに
渡辺竜王立会いのもと三浦九段をあらためて呼び出して行なわれた
公聴会の席では、三浦九段の「弁明」は全く受け入れられなかったものの
「自ら休場届を出すと言った」とする三浦九段の発言だけは厳格に採用。。
(三浦九段は発言を否定)

翌日、休場届けを連盟に提出しなかった三浦九段には「不正疑惑」ではなく
休場届け未提出を理由に「竜王戦挑戦権剥奪」「年内の公式戦出場停止」という
誰がどう考えてもこじつけかつ強引な処分が下されることに。

その数日後
連盟公式ホームページではなく「週刊文春」誌上で事の詳細を公表。
しかし、渡辺竜王の独白は掲載されたものの三浦九段の主張は掲載されず。

この記事を受けて翌日から数日間に渡り
テレビのワイドショーでは三浦九段は「将棋ソフトで不正した棋士」として
面白おかしく扱われ、棋士としての実績や信頼を踏みにじられただけでなく
ひとりの人間としての尊厳や人格さえも否定されました。

この間、三浦九段は反論文を各報道機関に公表し
NHKのインタビューを受け、疑惑を全面的に否定しましたが
将棋連盟はこの動きを完全無視。この件は不問に伏すとの態度を貫くどころか
ラス前と最終戦以外は一斉対局でなく単発で行われるのが通例のA級順位戦の
日程を年明けに移動する配慮すらみせずに消化し、三浦九段は2局連続不戦敗。
竜王戦だけでなくA級からも締め出すぞという強硬姿勢をはっきりと伝えます。
「出来れば自分から引退を口にして欲しい」といわんばかりに。。

これが「不正疑惑」のここまでの流れであり、さらに驚くことに
「出場停止」処分が解ける年明けまで二週間を切った今現在まで
三浦九段の不正を裏付ける確固たる証拠はゼロのまま。。

不穏な空気の中、開幕を迎えた今シリーズ。
第3局を終えて1勝2敗と負けが先行した渡辺竜王は
急所の第4局、続く第5局で底力を発揮し見事な連勝。。
番勝負を3勝2敗とひっくり返し防衛に王手をかけます。

そして迎えた第6局。
勝負どころで完敗で連敗を喫した丸山九段は後手番。
ここは得意の「一手損角換わり」を採用することは明らかで
誇り高き丸山九段がタイトルの懸かった大一番で機を衒うはずはなく
真っ向勝負で来ることも予想出来ました。

この展開はもちろん、渡辺竜王の流れであり
もともと「角換わり」を得意とする渡辺竜王が最先端の研究で
丸山九段をポッキリとへし折って勝利を飾り、防衛を果たす。。
個人的にはそう確信していました。

しかし、結果は丸山九段の圧勝。
内容的には渡辺竜王の手が全く伸びないひとり相撲で
「勝ってはいけない、終わらせていけない」との声が
どこからか聞こえてきたようにさえ感じました。。

その声の主は
将棋の神様か、はたまた渡辺竜王の心の声なのか。。

第7局の棋譜中継はこちら

三浦九段は名誉や尊厳だけでなく
高額な賞金を手にする機会をも失いました。

一方、告発者の渡辺竜王は第7局に勝利し防衛を果たせば
優勝賞金4200万円を手に入れ、敗れても1550万円の
対局料を手にします。

例え不正がクロであったとしても今さらで、すべに別次元で
もう十分過ぎるほどの社会的制裁と仕打ちを受けてきた三浦九段。
渡辺竜王が一生背負う十字架は重く、シロの場合にこれから払う
代償もまたとてつもなく大きなものとなるでしょう。。

良心の呵責、どうころんでも後味の悪さが残る大一番は
だからこそ、渡辺竜王の棋士としての真価が問われる戦い。

不正疑惑は納得できないことばかり。
しかし、渡辺竜王が羽生三冠の後継者であり
次代で覇者であるとの思いは、個人的には変わりません。

告発の理由は竜王戦を守るためであったはず。
ならば、最後は意地とプライド、そして自慢の豪腕で
強さをみせつけて欲しいと心より願っています。

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