色眼鏡でみた日常

【 投了図・87手目▲4三角成 】

2016y10m23d_202159473

疑惑と好奇の目が注がれる中
本日放送されました、日曜午前のお楽しみ
第66回NHK杯将棋トーナメント/2回戦
大注目の「三浦弘行九段-橋本祟載八段」は
上図87手までで、先手・橋本八段が勝利!

戦型は研究将棋の代名詞「横歩取り」。
流行は追わない力戦派として知られる橋本八段が
意欲的に最新形での勝負を挑む展開となりました。

序盤から中盤の入り口にかけては
序盤研究の鬼と称された三浦九段が巧みな指し回しで
リードを奪ったように感じましたが。。しかし

【 下図は34手目△7五同飛 】

2016y10m23d_162408948

橋本八段の気合を、そして研究を
三浦九段が真っ向から受けて立つと、盤上に火柱が上がり
激しい攻防戦から、一気呵成に終盤戦へと突入します。。

【 下図は60手目△7一歩 】

2016y10m23d_163034242

終盤戦も三浦九段から攻め込みますが
それぞれ二枚の金・銀を自陣で連結させて玉を囲った
橋本八段の持ち味である手厚い指し回しが効果を発揮。。

交換で手にした飛車を敵陣に打ち込み(59手目▲8一飛)
形を決めると、三浦九段の底歩の受けをあざ笑うかのように
橋本八段はヒラリと飛車を引き、桂馬を捕獲し龍を作ります。
(61手目▲8五飛成)

【 下図は67手目▲5五角 】

2016y10m23d_164026957

さらに龍で2筋の桂馬も捕獲してから
橋本八段は角との交換で龍を切り、手にした角を
天王山・5五の地点に絶品の打ち込み。。
鮮やかに形勢を掴みました。

【 投了図・87手目▲4三角成 】

2016y10m23d_202159473

最終盤戦の攻防は形作りに留まり
上図の局面をみて、三浦九段は無念の投了。
橋本八段の強さが際立つ、見事な完勝となりました。

終局後の感想戦もたっぷりと放送され
三浦九段は積極的に指し手や読み筋を指摘。
橋本八段、解説の飯島栄治七段とともに熱心に
局面を精査し、調べられました。

その光景は、いつもの日常に感じました。

本局の収録日は9月19日。
不正疑惑は「1億パーセントクロ」と断言した橋本八段は
この時点ですでに疑念なり、何かしかの確証を得ていたと
思われますが。。

一方、三浦九段のNHK杯の対局姿は
これまで何度も見てきましたが、色眼鏡でみるのはもちろん
今回が初めてで、違和感を感じたかと言えば特には何も。。

メガネをかけて、腕を組み
猫背で盤上を静かに覗き込んだかと思えば
斜め上を遠くに見ながら読み耽る。。

あらためてマジマジみると、そうだったかなと思うだけで
他の棋士でもありがちな動作やしぐさでもあり、本局に関しては
むしろ橋本八段のくしゃみと鼻かみ率の高さの方が気になりました。
「目もしょぼしょぼさせてたし、花粉症なのかしら?」と。。

三浦九段との対局で不審に思うことはなかった。一連の経緯には今も疑問が残っている。(21日に行われた不正疑惑説明会での丸山忠久九段のコメント)

7名の棋士の極秘会合の見解が将棋界の総意となっている
ソフト不正疑惑ですが、丸山九段をはじめトップ棋士の中にも
三浦九段を擁護する意見があるのは興味深く、意義のあること。
日常を色眼鏡でみることは難しく、真相究明が待たれます。

スポンサーリンク
konline
konline
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

  1. ゲイビアル より:

    アメブロで慶春さんのブログを毎回読んでいるゲイビアルです。
    お久し振りです。

    書かれている通り、疑惑は疑惑に過ぎず、確たる証拠が公表されているわけではないですから、単なる一将棋ファンの自分としてはなんとも釈然としないところです。
    「休場を申し出たのに休場届を提出しなかった事に対する処分」だとしても、竜王戦の挑戦権はく奪かつ年内出場停止は処分としては重過ぎると思いますし、問題の性質上、実質的な引退へと追い込まれる程の事柄です。

    可能な限り、真相に近い事実を公表していただきたいものです。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>