初防衛を目指す佐藤天彦名人に
稲葉陽八段が挑戦する、第７５期名人戦７番勝負。
ここまで５局を消化し、佐藤名人が３勝２敗とリード。
名人防衛に王手をかけて迎える大一番、第６局が明日より
山梨県甲府市「常盤ホテル」にて開幕。。
佐藤名人の今期ここまでの成績は９戦５勝４敗（．５５６）。
名人戦開幕直前と２勝２敗のタイで迎えた正念場の第５局を前に
第２期電王戦二番勝負を将棋ソフト代表・ＰＯＮＡＮＺＡと戦い
ともに完敗を喫し、感覚的にも精神的にも大いに苦しんだはずですが
名人の意地と誇りでおくびにも出さず、防衛まで後一勝に迫りました。
対します
稲葉八段の今期ここまでの成績は８戦５勝３敗（．６２５）。
順位戦の最高峰・Ａ級で初参戦初優勝の快挙を飾り掴んだ名人戦でも
伸び伸びと自分の将棋を披露し、番勝負前半は白星先行となりましたが
名人の底力の前に第４局、第５局を落としカド番にの窮地に。。
しかし、失うものはなにもない純然たる挑戦者として
先手で迎える第６局も普段通りに自分の将棋を盤上で表現し
決着を最終戦までつなげるべく、温厚な「関西の太陽」は静かに
勝利への闘志を燃やします。。
気になる両者の対戦成績は
ここまで９戦して、佐藤名人が７勝２敗とリード。
明日の第６局の先手は稲葉八段。
相居飛車が濃厚な戦型は「横歩取り」か「角換わり」が
有力とみられています。。
佐藤名人が初防衛を決めるのか
稲葉八段が踏ん張り、フルセットにもつれ込むのか。。
２０代同士による新時代の名人戦は
いよいよクライマックスを迎えます。。
