「前人未到」も通過点。。井山六冠、全冠制覇達成!

井山六冠が囲碁界史上初の七冠達成

囲碁の第54期十段戦5番勝負の第4局が20日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、黒番の挑戦者・井山裕太六冠(26)が伊田篤史十段(22)を破り、対戦成績を3勝1敗として十段位を奪取。囲碁界で初となる七大タイトル独占を達成した。

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(画面向かって左の伊田篤史十段が軽く頭を下げ、投了を告げた直後)

井山は2002年、中学1年生でプロ入り。05年10月に「阿含・桐山杯全日本早碁オープン」で優勝し、16歳4カ月の史上最年少で初タイトルを獲得した。09年には20歳4カ月で名人位を獲得。7大タイトル獲得の史上最年少記録も樹立した。

13年3月には棋聖位を獲得し、史上初の六冠を達成した。その後四冠まで後退したものの、15年には41勝10敗の好成績、しかも7月から11月まで歴代2位タイの公式戦24連勝をマークする強さで、再び六冠に復帰。獲得賞金は1億7212万円と歴代最高記録を更新した。

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(歴史的投了図)

将棋界では羽生善治四冠(45)が96年、25歳で七冠独占を達成。日本中に将棋ブームを巻き起こした。井山はかつて、デイリースポーツの取材に「七冠に挑戦するには若さが必要。羽生先生のように、20代のうちに達成しなければ難しいと思います」と話しており、見事に有言実行してみせた。

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本日、井山裕太六冠が囲碁界初となる7大タイトル独占
夢の「全冠制覇」を達成。前人未到・空前絶後の金字塔を打ち立てました。

20年前に将棋界で羽生善治名人が「七冠制覇」を達成した瞬間は
確かNHKの生中継で見届けた記憶がありますが、今回は当時なかった
ニコニコ生放送のタイムシフト予約で、その瞬間を拝見しました。

井山七冠と言えば、小柄で温厚。
少年の頃からこの道一本、囲碁の世界の中だけで純正培養された
その分、世間擦れしてない無垢で精錬なイメージがあります。

偉業達成後の記者会見で受け答えする姿も
対局直後であるにもかかわらず、勝負師の殺気やオーラは
柔らかで穏かな物腰と笑顔の中にすっかり溶け込んでいました。

常に自信と殺気をギラつかせ、尖っていた
羽生名人とのタイプの違いを、この辺りで感じます。

しかし本当に素晴らしく、心より尊敬の念を抱く大偉業達成は
羽生名人の時と同じように、業界のグレードを押し上げるといいますか
多くの方が井山七冠に興味や関心を持ち、この機会に囲碁を始める方も
爆発的に増えることでしょう。

これほどの人物と同じ時代を生きることが出来て幸せです。
井山七冠と囲碁界の今後がさらに楽しみであります。

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