対AIから8大タイトル時代へ移行

【速報版】第2期電王戦二番勝負/第2局「PONANZA、有終の圧勝」

【 投了図・94手目△4四金 】

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本日、姫路城にて行なわれました
第2期電王戦二番勝負/第2局は。上図94手までで
後手・「PONANZA」が勝利。

夕食休憩前までの流れ

4月1日に行なわれた第1局に続き圧勝を飾った
「PONANZA」が全く危なげなく2連覇を達成。。

佐藤名人は注意深く「穴熊」の堅陣を敷き
目の行き届く範囲での勝負を心がけ、勝利を目指しましたが
「PONANZA」との読みの質と精度の差は歴然としており
開戦後はついて行くことが出来ず、無念の完敗に終わりました。

電王戦/第2局の棋譜はこちら

また、2010年に行なわれた記念すべき第1回電王戦
「米長邦雄永世棋聖-ボンクラーズ」に始まり、3年に渡る5対5団体戦
前期よりスタートの一騎打ちと、形を変えながら続いた「電王戦シリーズ」は
本局をもって、その歴史に終止符が打たれました。

現代将棋界最高レベルにある佐藤名人でさえ全く歯が立たない現状では
「電王戦シリーズ」の終了は誰の目にも当然に映り、むしろ遅すぎたほど。

これからの棋士とソフトは「共存共栄」。
将棋ソフトを研究パートナーとして活用するのが当たり前になり
ソフトの感覚と読み筋の共有が深まっていけば、いずれはプロ棋士が
「PONANZA」に勝利を普通におさめる時代がやってくるかも。

それは5年後か、10年後かは計りかねますが、仮にその時代が来ても
「プロ棋士vs将棋ソフト」がコンテンツとして成立するとは思えません。。

一つの時代の通過点として
「電王戦シリーズ」は静かに、その役割を終えました。

将棋に八つ目のタイトル戦「叡王戦」 新設は34年ぶり

日本将棋連盟と「ニコニコ生放送」を運営するドワンゴ社は20日、両者が主催する叡王戦をタイトル戦に昇格させると発表した。タイトル戦の新設は34年ぶりで、八つ目となる。

叡王戦は、棋士と人工知能が戦う電王戦に出場する棋士を決めるために行われてきたが、電王戦の終了に伴ってリニューアルされる。新しい叡王戦は6月に予選が始まり、勝ち進んだ2人による決勝七番勝負が来春、行われる。

電王戦は終了となるも
プロ棋士代表を決める「叡王戦」は生き残り
何と、今期からはタイトル戦への昇格が発表されました。

将棋界には伝統の7大タイトルがあり

春の名人戦、初夏の棋聖戦、夏の風物詩・王位戦、秋の王座戦
冬の本場所・竜王戦で年末を迎え、王将戦で新年の幕開けを飾り
年度末の風物詩・棋王戦で一年を締めくくる

と、一年のカレンダーがしっかりと定着していますが
このスケジュールの中に新しいタイトル戦が入るというのは
長年の将棋ファンにとっては、違和感を覚える話。

番勝負は春に行われる予定ということで
季節的には将棋界最高の伝統と格式を誇る名人戦と重なりそう。
果たして定着するのかどうか、将棋に高い商品価値をみてくれる
ドワンゴの実験は続きます。。

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