明日より、第60期王位戦7番勝負開幕。。

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初防衛を目指す豊島将之王位に
木村一基九段が挑戦する、第60期王位戦7番勝負。

将棋界の「夏の風物詩」が、明日より
愛知県は名古屋市「か茂免」にて開幕の時を迎えます。

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豊島王位の今期ここまでの成績は11戦9勝2敗(.818)。
「春の本場所」第77期名人戦から3タイトル戦連続出場となり
名人戦では宿敵・佐藤天彦名人(当時)を4連勝のストレートで下し
見事名人奪取に成功、棋聖、王位と合わせて三冠を達成しました。

しかし、現在開催中の第90期棋聖戦では
最強の挑戦者・渡辺明二冠を相手に開幕戦白星の後、2連敗中。。
周到な戦略に嵌まる形でカド番に立たされる苦しい展開となりました。

大一番となる棋聖戦/第4局を来週火曜日(9日)に控える中で迎えた
王位戦の開幕戦はもちろん、必勝あるのみ。景気良く白星発進を決めて
棋聖戦に弾みをつけたいところであります。

対します、木村九段の今期ここまでの成績は
13戦7勝6敗(.538)。順位戦はA級で渡辺ニ冠の前に黒星発進。
現在連敗中と調子のほどが気になる中で、王位戦の開幕を迎えました。

「攻め駒を責めさせたら日本一」と称されるほどに
受けが強く、受けながら模様を良くする技術が抜群に上手い木村九段ですが
強味は時に弱みともなり、これまで6度のタイトル挑戦を果たしながら
ここ一番の急所でいつも手が伸びず、いまだ戴冠を実現できないまま。。

しかし、ここ数年で棋風は確実にリニューアル。
自慢の受けに加えて、より攻撃に進化した木村九段の将棋は
躍動感と生命力に溢れ、目の肥えたファンを唸らせます。。

挑戦者決定戦で羽生善治九段を下して掴んだ、7度目のタイトル挑戦。
辛さを地で行く本物の勝負師は、鍛えの将棋で虎視眈々と悲願達成を狙います。

王位戦/第1局の棋譜中継はこちら

気になる両者の対戦成績は
ここまで8戦して、4勝4敗のイーブン。
開幕戦が約2年ぶりの公式戦顔合わせとなります。

ともに居飛車党で
最先端の戦術と粘りの利いた攻防が期待される今シリーズ。
名勝負の予感を漂わせながら、いよいよその幕を開きます。。

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