産経新聞社主催の囲碁タイトル戦「森ビル杯 第５４期十段戦五番勝負」の第３局が１４日午前９時半から、長野県大町市のくろよんロイヤルホテルで行われ、初防衛を目指すカド番の伊田篤史十段（２２）が２６９手までで、囲碁界初の七冠独占を目指す挑戦者の井山裕太六冠（２６）＝棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖＝に黒番中押し勝ちし、対戦成績を１勝２敗とした。
注目の第４局は２０日、東京都千代田区の日本棋院東京本院で行われる。
本日、長野県は大町市「くろよんロイヤルホテル」にて行われました
第５４期十段戦５番勝負/第３局は、カド番に立たされた伊田篤史十段が
２６９手で中押し勝ち。まずは一つ星を返し意地をみせました。
本局に勝利をおさめれば夢の七冠制覇となった井山六冠でしたが
大記録達成は今月２０日に行われます第４局に持ち越しとなりました。
しかし、空前の注目が集まる中で
井山六冠には当然、プレッシャーがかかりますが
２２歳のタイトルホルダー・伊田十段もよく凌ぎましたね。。
羽生名人が七冠制覇を達成した時の相手は
当時、光速流で一世を風靡したバリバリのトップ棋士・谷川浩司王将。
文句のつけようのない最高に絵になるシチュエーションでした。
しかし今回、井山六冠の前に立ちはだかる最後の砦は
井山六冠よりも４つも年下の気鋭・伊田十段というところに
囲碁界の層の厚さと明るい未来を感じさせます。。
このまま引き立て役で終わってたまるか。。
尋常ならざる大勝負を井山六冠とともに経験している
伊田十段の今後もまた楽しみな十段戦であります。。
