【 投了図・88手目△8ニ玉 】
本日、決着をみました
注目の第67期王将戦7番勝負/第1局は
上図88手までで、後手・豊島八段が勝利。
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戦型は「相振り飛車」。
銀交換を合図に、戦いが始まった一日目の午後から
一貫して豊島八段が形勢を握り、差を広げる展開となると
二日目の午後1時57分という異例の早さで、終局を迎える
持ち時間を4時間22分も残した豊島八段の完勝となりました。
王将戦開幕前の5局で1勝4敗と調子は下降線を描いていた
豊島八段ですが、通算4度目のタイトル挑戦で初奪取を狙う
今シリーズに全てを懸けて調整してきたかのような圧勝劇は
今後に向けて大きな手応えを残し、弾みをつけました。
一方、大事な開幕戦を先手で落とした久保王将の心中やいかに。
昨年12月に同じ手番で行なわれたA級順位戦での顔合わせでは
勝利をおさめるも、同じ序盤の進行となった本局では先に変化し
形勢を損ねた形となり、不満とストレスの残る黒星であったはず。
とはいえ、ほとんど紛れようのない大敗でもあり
百戦錬磨の久保王将が一敗と割り切り、気持ちを切り替えるのに
それほど時間や苦労を要するとは到底考えられず、視線はすでに
第2局へと向けられていることでしょう。。
いずれにしろまだ番勝負は始まったばかり。
両者の持ち味が色濃く反映され、気力と体力が試されるのは
これからであり、お楽しみもまたこれからであります。