【 投了図・104手目△4七馬 】
王将戦/第1局を挑戦者・豊島将之八段が制し
日曜午前のお楽しみNHK杯将棋トーナメントも通常放送に
さらに本日よりC級1組から一年の中心軸・順位戦も取組再開と
将棋界の2018年も本格的に動き出しました。
将棋ブームと言われた昨年に続きまして
今年も見どころ満載の将棋界ですが、その主役のひとりである
神童・藤井聡太四段は新年の公式戦がスタートした1月6日に
颯爽と登場しプロ入りの同期・大橋貴洸四段と対戦しましたが
上図104手までで敗れ、無念の黒星スタートとなりました。
【 下図は23手目▲8四飛 】
戦型は「横歩取り」。
藤井四段は横歩を取った飛車を浮かせて突っ張る
数ある「横歩取り」の変化の中で最も激しいと言われる
「青野流」を意欲的に採用しましたが。。
【 下図は68手目△6六歩 】
大橋四段は巧みな指し回しで
藤井四段の飛車・角の大駒を押さえ込み
ジリジリと間合いを詰めて行きます。
【 投了図・104手目△4七馬 】
大橋四段から仕掛けた大駒の交換を合図に
いざ開戦となると、終盤力が自慢の藤井四段を向こうに回し
大橋四段が切れ味鋭い踏み込みで、瞬く間に先手陣を制圧。。
藤井四段に粘りを与えず
上図の局面までで見事勝利を飾りました。
一昨年の10月1日付で同時にプロ棋士となった
両者の対戦成績は藤井四段の2連勝の後、大橋四段が巻き返し
本局の白星で2勝2敗のイーブンに。。
年齢も歩んだ道も異なりますが、運命の日は一生共有する
両者のライバル物語は、今後も実に楽しみであります。