本日、決着をみました
第63期王座戦5番勝負/第3局は
86手までで、後手・佐藤天彦八段が勝利。
戦型は佐藤八段の必殺の十八番「横歩取り」。
羽生王座は開幕戦続いて最先端の研究勝負を挑みましたが
連勝はならず、手痛い完敗を喫するはめに。。
印象的だったのは
夕食休憩前の攻防で羽生王座が投入した▲2一角。
【 43手目▲2一角 】
終局後の感想戦によると
やはり「非常手段」だったとのことですが
形勢を悲観した羽生王座が中盤で強引に突っ込むのは
昔から飛車と相場が決まっており、角の制御不能は珍しい形。
それでも羽生王座らしい負け方に違いはありませんが
最近の羽生王座はかつての一戦必勝主義からモデルチェンジ
番勝負をトータルでとらえて作戦を組み立てているので、今回の
「横歩取り」連続採用は予定通りとみて間違いなさそう。
しかし、第4局は後手、最終局の手番は振り駒と今後は
不特定な要素も含まれ、いかに百戦錬磨の羽生王座と言えども
今シリーズはかなり追い詰められた印象を受けます。。
天彦八段は勝負を急がず
丁寧に受け、キッチリと攻めるバランス派。
羽生王座が張り巡らせた伏線、次に待ち受ける罠を
どのように嗅ぎ分け、その上を行くのか。。
10月6日(火)に行われる
第4局が実に、楽しみであります。。