最先端で豪腕炸裂。。

竜王戦/第3局・一日目「相穴熊は膠着状態。。渡辺竜王が封じ手」

【 一日目終了図・53手目▲6八飛 】

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本日、将棋のまち・山形県は天童市にて行われました
第29期竜王戦7番勝負/第3局・一日目は、上図の局面で
渡辺竜王が次の手を封じて、明日へ指し掛けとなりました。

棋譜中継はこちら

序盤の駆け引きの末
渡辺竜王は意表の「ノーマル四間飛車」を投入。
早々と飛車先を決めた丸山九段はもちろん居飛車で
対抗形となりました。。

その後、両者は手堅く「穴熊」を完成。
午後からの対局は互いに手番を渡し合いながら
仕掛けどころというか、落としどころを探るというか。。
けん制しながらの様子見に終始し、一息入れる展開に。

形勢は互角、さて封じ手は何か。。

「千日手」が成立すれば
指し直し局で先手を得られる渡辺竜王は無理をせず
待ちの一手となりますが、無難に動かせる駒と言えば
現状では飛車と角。。

一日目午後の対局でも上下させた飛車を
4一か4二の地点に下げるのが「封じ手」の本命で
4四か2二に角を動かすのが次点の本命となります。

後はせいぜい6二の金を7筋に移動させるぐらいしか
現実的には後手に選択肢はなく、いずれにしても手番を
丸山九段に回す二日目のオープニングとなりそう。。

丸山九段はケンカを売られると
カッとなって受けて立つ熱い棋風ではありますが
本局は番勝負の序盤の急所であるだけに、ここはジッと
我慢を重ねて成り行きに身を任せるしかなさそう。。

ということで、二日目の出だしも
一日目に引き続きパスをジリジリと繰り返す進行が
予想されますが果たして、どうなりますでしょうか。

第65期王将戦 – 毎日新聞
第66期挑決リーグ戦対戦表

【 投了図・104手目△8六桂 】

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同じく本日、関西将棋会館にて行われました
第66期王将戦挑戦者決定リーグ戦の5回戦
注目の「羽生善治三冠-糸谷哲郎八段」の一戦は
上図104手までで、後手・糸谷八段が勝利。。

【 下図は49手目▲4四飛 】

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戦型は「角換わり相腰掛銀」の最新形。
先後同型模様から上図で羽生三冠が飛車切りを敢行。
直後に敵陣で龍と馬を作り合い、いざ開戦へ。。

【 投了図・104手目△8六桂 】

2016y11m07d_221337431

激しい撃ち合いが最後まで続きましたが
玉を自陣右側へと逃がしながら応戦した糸谷八段が
土壇場で自慢の豪腕が唸りを上げ、渾身の寄せに入ると
羽生三冠は上図の局面をみて、無念の投了を告げました。

この結果、羽生三冠のリーグ戦成績は2勝2敗となり
4日の久保利明九段戦続く手痛い連敗で優勝争いから
大きく後退。。

となりましたが、しかし
開幕3連勝で首位に立つ豊島将之七段も、本日
近藤誠也四段の前に初黒星を喫して無敗が消滅。。
残り2戦に何とか首の皮一枚つながりました。。

一方、王座戦のリベンジを見事果たした
糸谷八段はこれでリーグ戦3勝1敗となり、一躍
優勝争いの主役としてレース終盤戦に気勢を上げます。

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