【 一日目終了図・52手目△2四同銀 】
本日、山梨県にて行なわれました
第29期竜王戦7番勝負/第6局・一日目は
上図52手目まで進行。次の手を渡辺竜王が封じて
明日の二日目へ指し掛けとなりました。
渡辺竜王が防衛に王手をかけて迎えた本局。
カド番立たされた丸山九段は拘りの十八番
「一手損角換わり」で勝負を挑みます。
【 下図は38手目△6五歩 】
自らの信念と美学を貫く孤高の天才
丸山九段は追い詰められた大一番だからこそ
自らの信じる将棋で真っ向勝負。。
戦力を集中した6筋から迷いなく踏み込むと
そのまま一気呵成に駒を捌き切ります。。
【 下図は47手目▲2四桂 】
美学に殉ずることを厭わない
丸山九段の真っ向勝負は大方の予想通りでしたが
上図の局面で渡辺竜王に変調が。。
代えて6筋で狙われた銀を7七に引く手が
本筋かつ、渡辺竜王らしい一着に思いましたが
渡辺竜王は銀を見捨てて2筋に桂馬を放り込み
この局面で攻め合いに転じましたが。。
丁寧な受け将棋から、機を見て一転
強烈なカウンター攻撃が渡辺竜王の持ち味ですが
果たして、この局面が「その時」であるのか。。
【 投了図・52手目△2四同銀 】
「封じ手」は▲7三角が本命の一手ですが
次に、後手は飛車取りを逃げずに△3九角が絶好打。。
攻め合いになっても後手に楽しみが多く、形勢は
後手良しとみられています。
他に考えられるのは
▲2五歩の追撃や後手の飛車を追いまわす▲7三銀など。。
しかし、▲2五歩では△3九角がより厳しく盤上に響き渡り
逃げ場の多い後手飛車も追うのも簡単ではありません。
ここは飛車を取って勝負に出るのか。。
あるいは渡辺竜王に切り返しが用意されているのか。。
明日は決着の二日目
いわく付きの竜王戦は風雲急を告げます。。