時代の波、極めて高し。。

【速報版】王位戦挑戦者決定戦「豊島八段が挑戦権獲得」

【 投了図・126手目△3八桂成 】

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本日、決着をみました
注目の大一番、第59期王位戦挑戦者決定戦は
上図126手までで、後手・豊島八段が勝利。

棋譜中継はこちら

戦型は「角換わり相腰掛銀」。
同形模様の最新形から豊島八段が機をみて機敏に仕掛けると
後手番ながらも攻防の主導権を握っていざ、開戦となりました。。

終盤の入り口では
劣勢に立たされた羽生竜王が自陣の駒を上手く捌いて
切り返したかに思われましたが、最終盤戦では手が続かず。。
逆に手番を握った豊島八段が確実に先手玉を追い込んでいき
上図の局面で羽生竜王は無念の投了を告げました。

豊島八段はこれで棋聖戦に続き今期2つめのタイトル挑戦権獲得。
明後日(6日・水曜日)に開幕を控える第89期棋聖戦5番勝負を前に
弾みをつけ、さらに手応えと自信を深める大きな勝利となりました。

一方、佐藤天彦名人に挑戦中の第76期名人戦で急所の第4局、第5局を
ともに「横歩取り」で完敗を喫しカド番に立たされたばかりの羽生竜王には
ショックの大きな黒星に。。

その間には
第66期王座戦の本戦/1回戦で深浦康市九段に敗れ、連続番勝負出場記録が
「26」でストップ。本日の対局も含め大きく、そして極めて重い黒星を重ね
ここにきて4連敗と調子は下降の一途。。

研究将棋全盛の時代にあって、その最先端を切り開き
終盤まで結論が出しやすい「横歩取り」と「角換わり」を得意とする
佐藤名人と豊島八段は時代の寵児であり、現代将棋界の象徴的存在。。

この両者と、このタイミングで
将棋の代名詞であり、偉大な記録を次々と打ちたててきた絶対王者
羽生竜王が立て続けに番勝負を戦うことは、果たして偶然か、必然か。。

これまでも幾多の危機を乗り越えてきた
鬼の勝負師・羽生竜王の正念場が胸騒ぎの中、続きます。。

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