前人未到の１１連覇を目指す羽生善治棋聖に
豊島将之八段が挑戦する、第８９期棋聖戦５番勝負。
開幕戦を豊島八段が制して迎える注目の第２局が、明日
東京都港区「グランドニッコー東京 台場」にて開幕。
羽生棋聖の今期ここまでの成績は１１戦４勝７敗（．３６４）。
棋聖戦と平行して佐藤天彦名人に現在挑戦中の第７６期名人戦では
第４局、第５局を完敗で落とし、カド番に立たされる苦しい展開に。。
第５９期王位戦は挑戦者決定戦で豊島八段に敗れ、挑戦権を逃すと
第６６期王座戦も本戦/２回戦で早々と敗退、番勝負連続出場記録が
「２６」でストップと、ショックの大きな黒星ばかりを重ねて迎えた
棋聖戦の開幕戦も完敗で落とし、現在公式戦５連敗中と元気なし。。
豊島八段、そして佐藤天彦名人はともに
「横歩取り」と「角換わり」を主戦に据えた研究将棋の申し子であり
この両者から番勝負で星を集めるはいかに百戦錬磨の羽生棋聖と言えども
かなり厳しい状況に思われますが、まずはどんな形であれ一つ白星を飾り
連敗を止め、浮上のきっかけを掴みたいところであります。
対します
豊島八段の今期ここまでの成績は１４戦１１勝３敗（．７８６）。
棋聖戦に続き、王位戦の挑戦者にも名乗りを上げた２８歳の秀英は
火曜日（１２日）に行なわれた注目の第７７期Ａ級順位戦の開幕戦でも
「関西若手四天王」の盟友にしてライバル・稲葉陽八段から勝利を飾り
現在公式戦４連勝中と、ますます気勢は上がるばかり。。
その勝ちっぷり、将棋の内容からみても
悲願の初タイトル戴冠に、死角は全く見当たりません。。
現在の調子は好対照の両者の対戦成績は
ここまで２３戦して、羽生棋聖の１２勝１１敗と拮抗。。
明日の先手は羽生棋聖。
「横歩取り」を中心に序盤から駆け引きがみられそう。。
羽生棋聖が連敗を止め、番勝負を振り出しに戻すのか
豊島八段が勢いそのままに連勝でタイトルに王手をかけるのか。。
番勝負の流れを決めかねない急所の第２局をぜひ、お見逃しなく。
