【速報版】「佐藤名人快勝、番勝負は振り出しへ」
第76期名人戦7番勝負/第2局「二日目を振り返ろう」
【 投了図・103手目▲9五角 】
昨日、北陸は石川県にて決着を見ました
大注目の第76期名人戦7番勝負/第2局は
上図103手までで、先手・佐藤名人が勝利。
序盤から丁寧な対応を重ねながら
機をみて鋭く踏み込み、形勢を支配した佐藤名人の
持ち味が遺憾なく発揮された、見事な快勝となりました。
しかし、羽生竜王としても開幕戦を完勝で制して迎えた第2局は
無理をする必要は全くなく、用意の研究や作戦を次戦以降に温存し
番勝負序盤で様子をみた意味でも、後には引かない敗戦であったはず。
両者ともに全7戦のうち4つ白星を飾ればよいと割り切っての戦いですが
近年のプロの将棋では必ずしも先手必勝とは言い切れず、むしろ後手番が
戦型や模様をリードする展開も多く見られ、いずれも先手が勝利を飾った
ここまでの2局を踏まえて、どちらが先に後手番で白星を手にするのかが
シリーズ終盤戦の見どころの一つとなりました。
第3局は月をまたいで5月8日(火)ー9日(水)
奈良県は奈良市の「法相宗大本山 興福寺」にて行なわれます。
番勝負深まる名人戦が、実に楽しみであります。。