通算100期目のタイトル防衛を目指す羽生善治竜王に
優駿・広瀬章人八段が挑戦する、第31期竜王戦7番勝負。
開幕戦を羽生竜王が制して迎える注目の第2局が
明日、福岡県福津市「宮地嶽神社」にて開幕の時を迎えます。
羽生竜王の今期ここまでの成績は
31戦16勝15敗(.516)。順位戦はA級で3勝1敗。
佐藤天彦名人に挑戦した春の名人戦は2勝4敗で無念の完敗。。
続く棋聖戦ではフルセットの末に豊島将之八段(当時)に競り負け
防衛成らず、一冠後退となった羽生竜王。
その間に王位戦、王座戦の挑戦権を取り逃すと
年明けに控える二つのタイトル、王将戦と棋王戦もともに予選で
竜王戦挑戦者である広瀬八段の前に敗れ、早々と敗退決定となり
今期のタイトル戦は竜王戦を残すのみとなりました。
精彩を欠く内容に不安の声も聞かれましたが、しかし
竜王戦開幕直前に豊島二冠、久保利明王将を連破し気勢を上げると
竜王戦/第1局を見事完勝で飾り、続く稲葉陽八段戦にも勝利をおさめ
怒涛の4連勝で周囲の不安を一蹴、いつもオーラを取り戻しました。
先週の土曜日には宿敵・渡辺明棋王に痛恨の黒星を喫し
連勝はストップしましたが、番勝負に照準を合わせる羽生竜王に
動揺や影響があるとは思えず、明日の第2局へ心機一転臨みます。
対します、広瀬八段の今期ここまでの成績は
29戦22勝7敗(.759)。順位戦はA級で3勝1敗。
公式戦11連勝を飾るなど夏場から調子を上げ
準備も万端、満を持して竜王戦開幕を迎えた広瀬八段ですが
後手番の影響もあってか、無念の黒星スタートに。。
しかし、ショックを引きずることなく開幕戦以降の公式戦は2連勝。
直近の対局では豊島二冠に勝利し、勝負の第2局へ弾みをつけました。
気になる両者の対戦成績は
ここまで24戦して、羽生竜王が16勝8敗とリード。
第2局の先手は広瀬八段。
ここは何としても落とすことの出来ない正念場となります。
羽生竜王が会心の連勝スタートを切るのか
あるいは広瀬八段が星を返し、番勝負を振り出しに戻すのか。。
シリーズの今後の流れを占う第2局をぜひ、お見逃しなく。