豊島将之八段が悲願の初タイトル奪取へ王手をかけて
いよいよ明日、開幕の時を迎える大一番・棋聖戦/第4局。
カド番に立たされた羽生棋聖は今期の勝率が3割台に低迷。。
対豊島八段も今期は1勝3敗と分が悪く、ここまで唯一の白星である
棋聖戦/第2局も事実上、豊島八段のうっかりで決着がついており
正直、勝敗以上に将棋の内容でかなりの差がついている印象が。。
とはいえ、先手で臨む明日の第4局で勝利を飾りカド番を凌げば
手番もあらためて振り駒に委ねられる最終戦の一発勝負に命運が託され
そうなれば、ここまでことごとくタイトル戴冠のチャンスを逃している
豊島八段の方にプレッシャーが重く圧し掛かり、百戦錬磨の羽生棋聖に
つけ入るチャンスが回る可能性はかなり大きく感じられます。
だからこそ
豊島八段としては何が何でも明日で決着をつけたいところ。
棋聖戦と平行して番勝負がスタートした王位戦は開幕戦で完敗。。
振り飛車の若き旗頭・菅井竜也王位からまとめて星をあげるのは
相当難しく、厳しそうな船出となっただけに、今目の前にある
棋聖戦の大きなチャンスを手放すわけにはいきません。。
誰よりも勝利の味を知る羽生棋聖と
いまだ勝利を手にしていない豊島八段。。
追い詰められているは、果たしてどちらの棋士なのか。
大一番の結果を左右するであろうディテールもまた
実に興味深く、目が離せません。。