リーグ戦の最中に年齢制限となる26歳の誕生日を迎えた
都成竜馬三段が土壇場で底力を発揮し、見事三段リーグを突破。
念願の「四段、プロデビュー」を決め、大きな感動と興奮をよんだ
第58回奨励会三段リーグ。
そのリーグ戦に女性として史上初めて参加中の
出雲のイナズマ・里見香奈三段(女流四冠)は
土曜日(21日)に行われた15-16回戦で
1勝1敗の成績をおさめ、通算は5勝11敗に。
リーグ戦参加者全30名中、28番目の成績ながら
5勝目を飾ったことで勝率2割5分以上を確保し、まずは
降級点点灯は回避しました。
これでほっとした、ということは当然ながらないでしょうが
降級点が付くのと付かないのとでは、次回に向けて心理的に
戦う相手も本人も、やはり違ってくるのではないでしょうか。
また、午前と午後、1日2局を行う三段リーグで
これまでの4勝は全て午前の対局(1回戦)であげたものだった
里見三段ですが、今節ではじめて午後の対局(2回戦)で勝利。
参加全員が己の人生の全てを懸けて臨む修羅場
地獄とも例えられる三段リーグの水はさすがに苦くて辛いものでしたが
それでも、長丁場のリーグ戦をはじめて戦い抜く中で得たものはきっと
里見三段にとって大きなものであったはず。
3月5日に行われる最終節(17-18回戦)をしっかりと戦い
経験を糧に、悔しさをバネに、4月開幕の第59回リーグ戦へと
つなげて欲しいと願わずにはいられません。
頑張れ!里見三段!