明日はA級順位戦プレーオフ/準決勝「羽生竜王-豊島八段」

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第76期A級順位戦対戦表

歴史と伝統の檜舞台・名人挑戦権を懸けて
史上最大6名の棋士で争われている第76期A級順位戦の
パラマス式プレーオフは3回戦まで終了、明日はいよいよ
注目の準決勝が東京・将棋会館にて行なわれます。。

<第76期A級順位戦プレーオフ/準決勝>

羽生善治竜王-豊島将之八段

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1回戦から怒涛の3連勝で勝ち上がったきて豊島八段と
準決勝からの登場で、およそ1ヶ月ぶりの公式戦に臨む
羽生竜王が決勝戦進出を懸けて激突します。

羽生竜王の今期ここまでの成績は
51戦29勝22敗(.569)。順位戦は6勝4敗。

三冠を保持して迎えた今シーズンは
6月の棋聖戦から竜王戦まで4タイトル戦連続出場。
棋聖は見事防衛を達成するも、続く王位王座を連続失冠し
実に13年ぶりとなる一冠に後退の憂き目をみました。

将棋の内容も安定と精彩を欠き心配されましたが、しかし
「冬の本場所」第30期竜王戦では打って変わって大爆発。。

これまで二度、竜王戦の舞台で苦杯を舐めさせられた
宿敵・渡辺明竜王を向こうに回して、完勝につぐ完勝を飾り
4勝1敗の成績で悲願の竜王奪取に成功。そして、この瞬間
前人未到・空前絶後の大記録「永世七冠」が達成されました。

その偉業を称え、年明けには国民栄誉賞を受賞
乱高下はあったものの結果的には満願成就、大きな節目となる
記念すべき今期は、順位戦の最終戦が抜け番でこの時期恒例の
竜王戦ランキング戦も竜王奪取により参加せず、ということで
2月20日の王位戦・紅組/1回戦が、今シーズンの最終戦かと
思われましたが、A級/最終戦でのまさかのどんでん返しにより
明日のプレーオフ登場となりました。

たなぼた的とは言うものの
名人奪還は竜王奪取と並ぶ大きな目標である羽生竜王は
モチベーションも極めて高く、明日の対局に必勝を期します。

対します、豊島八段の今期ここまでの成績は
59戦42勝17敗(.712)。順位戦は6勝4敗。

初参戦のA級で開幕5連勝と独走態勢を築くも
後半戦の5局を1勝4敗と急激に調子を落とした豊島八段は
それでも勝てば優勝が決まった最終戦でもあっさり落として
前代未聞の大混戦の直接の引き金を引きました。

年明けからはA級戦と平行して
久保利明王将に挑戦する第67期王将戦を戦い、2勝4敗で敗退
4度目のタイトル挑戦もものにすることが出来ず、結果的にはまたも
ここ一番での線の細さを露呈した格好で、歯がゆさが募らせます。。

プレーオフでは過密日程の中、3連勝と意地をみせますが
羽生竜王との明日の準決勝、そしてライバルである稲葉陽八段との
決勝戦を勝ち抜かなければ何も残らず、秀英は己の存在意義を懸けた
過酷な正念場に、それでもひたむきに挑みます。

気になる両者の対戦成績は
ここまで20戦して、羽生竜王の11勝9敗と拮抗。

負けたら終りのプレーオフを生き残り
決勝の舞台に姿を現すのは羽生竜王か、豊島八段か。。
注目の大一番をぜひ、お見逃しなく。

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