【 投了図・80手目△3六角 】
本日、決着をみました大一番
第65期王座戦5番勝負/第4局は
上図80手までで、後手・中村六段が勝利。
【 下図は63手目▲8ニ銀 】
戦型は両者得意の「角換わり」。
本局に悲願の初タイトル戴冠を目指す中村六段が
積極的に前に出ると、羽生王座も受けには回らず反発。。
開戦と同時に終盤戦に突入する、激しい展開となりました。
羽生王座のカウンターにより、攻守を入れ替えて
迎えた夕食休憩明けの羽生王座、注目の一手は▲8ニ銀。。
この手は最も自然であると同時に読み筋だったか、中村六段は
11分の考慮で△9四歩と突き出し、先手の攻めを強気に催促。。
すると。。
【 下図は67手目▲2三銀 】
先手は「詰めろ」をかけ続けることが出来ず。。
指し手が難しい上に自玉も無防備な羽生王座は一気に
土俵際へと追い込まれました。。
さらには上図で持ち時間を使い切った羽生王座は
最後の砦・2筋に銀を放り込み、下駄を預けると。。
【 投了図・80手目△3六角 】
持ち時間をしっかりと残す
中村六段は震えることなく完璧な読み切りで盤上を制圧。
上図の局面で羽生王座は無念の投了を告げました。
終局時刻は午後8時36分。
この瞬間、見事な勝利で番勝負成績を3勝1敗とした
中村六段が3度目のタイトル戦でついに、奪取に成功。。
新時代の貴公子・中村新王座が誕生しました。