決着か、否か。。明日、第66期王座戦5番勝負/第3局

第66期王座戦中継サイト
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初防衛を目指す中村太地王座に
関西の新若大将・斎藤慎太郎七段が挑戦する
第66期王座戦5番勝負。

ここまで2局を消化し、斎藤七段が2連勝
初のタイトル奪取へ王手を掛けて迎える大一番/第3局が
明日、宮城県仙台市「仙台ロイヤルパークホテル」にて
運命の幕を開きます。

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中村王座の今期ここまでの成績は14戦9勝5敗(.643)。
順位戦はB級2組で開幕無傷の4連勝中。

9月20日行なわれた王座戦/第2局を先手番で落とし
早くも後がなくなりましたが、その後の公式戦は2連勝。
先週の土曜日(9/29)には渡辺明棋王相手に完勝を飾り
カド番で臨む明日の大一番へ、自ら気勢上げて気合を入れて
精神は研ぎ澄まされ、集中力は高まる一方であります。。

早稲田大学を主席で卒業したエリート棋士の最大の強味は
劣勢に立たされても絶対に諦めない、勝利への執念とど根性。

「さわやか流」と「泥沼流」
二つの相反する棋風で将棋界を席巻した師匠である天下の奇才
米長邦雄永世棋聖の遺伝子を骨の髄まで受けついだ鬼の勝負師
中村王座の本領発揮はまさにここから。

追い込まれてからの強さと、勝利を欲する本能が
いよいよ目を覚まし、牙を剝きます。。

対します、斎藤七段の今期ここまでの成績は
26戦19勝7敗(.731)。順位戦はB級1組で4勝2敗。

前期の棋聖戦に続き、2度目のタイトル挑戦となる25歳は
今シリーズ開幕から持ち味を存分に発揮し、手応えも十分に
先手で迎える明日の大一番へ挑みます。。

居飛車の本格派である斎藤七段の最大の魅力は
何と言っても、詰将棋で磨きに磨き上げた終盤力。

相手を力尽くでねじ伏せた全盛期の羽生善治竜王とも
急所で鋭くカウンターを放ち、一発で相手をKOしてみせた
竜王戦9連覇時代の渡辺明棋王とも質が違う。

敢えていうならば、「光速流」谷川浩司九段の終盤のように。
谷川九段ほどの直線的な踏み込みの鋭さは感じませんが、それでも
相当早い段階から詰みの形をイメージしていると想像せざるをえない
懐の広い、手厚く正確な寄せは必見の価値有り。

初のタイトル戴冠へ、視界は良好。
充実の内容も追い風となって斎藤七段を後押ししますが。。
王手をかけて迎える明日、果たして一発回答を出してみせるのか。
見た目も爽やかな斎藤七段の真価が問われる、運命の大一番へ
期待と緊張が高まります。

王座戦/第3局の棋譜中継はこちら

気になる両者の対戦成績は
ここまで5戦して、斎藤七段の3勝2敗と拮抗。

斎藤七段が3連勝でタイトル奪取を成し遂げるのか
あるいは、中村王座がカド番を一つ凌ぎ流れを変えるのか。。

運命の大一番を迎えた将棋界の秋の陣
王座戦/第3局をぜひ、お見逃しなく!

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