【 投了図・126手目△4八龍寄 】
昨日決着をみました
注目の第68期王将戦7番勝負/第2局は
上図126手までで、後手・渡辺棋王が勝利。
【 下図は43手目▲7八銀(久保王将の封じ手)】
久保王将は先手で得意の「中飛車」を投入。
渡辺棋王はもちろん居飛車で迎えうち、戦型は「対抗形」。
双方、じっくりと駒を組み間合いを測り合った一日目は
互角か、あるいは先手良さ気に思われましたが。。
しかし、久保王将の意表の「封じ手」▲7八銀から風景は一変。
手待ちの後手に対して▲4七金や▲3六歩から「高美濃」へ組み替え
後手の態度によっては、さらに囲いを固めていくのかと思いましたが
久保王将は飛車先を通し、早急に後手からの仕掛けを呼び込みます。。
この作戦が、本局では功を奏さず。。
直後に敢行された大駒の大捌き以降は、渡辺棋王が攻防の主導権を握り
そのままつけ入る隙を与えることなく、きっちり寄り切る結果となりました。
存分に強さを見せつけ、これで公式戦15連勝となった
渡辺棋王は充実の内容で番勝負会心の連勝スタートを飾り
タイトル奪取へ見晴らし良好、さらに勢いを加速しました。
一方、まさかの連敗スタートとなった久保王将は元気なし。
百戦錬磨の勝負師がこのまま無抵抗で土俵を割るとは到底思えませんが
久保王将ファン、そして振り飛車党にとっては心配な敗戦となりました。
第3局は2月6日(水)-7日(木)
栃木県は大田原市「ホテル花月」にて行なわれます。
現在の両者の勢いの差からして
第3局はシリーズの流れを決めかねない、正念場となりそうです。。