【 投了図・107手目▲3一銀 】
昨日、決着をみました
注目の第77期名人戦7番勝負/第2局は
上図107手までで、先手・豊島ニ冠が勝利。
戦型は両者が主戦に据える「角換わり」
一日目の午後から二日目開始の辺りは佐藤名人らしい進行かと
思われましたが、しかし、結果的には銀と桂馬を交換して角を成った
佐藤名人の踏み込みが功を奏さず、終盤の鋭い切り返しで突き放した
豊島ニ冠の強さが際立つ完勝となりました。
本筋を重視した万全の事前研究のもと対局に臨む
タイプ的には渡辺明二冠、森内俊之九段とよく似ている
佐藤名人が成算も立たずに踏み込むことはまず考えられず
だからこそ、開幕戦に続き自ら動いて力負けの印象を残した
本局はシリーズの今後に決して小さくはない影響を与えそう。。
果たして、背後に忍び寄る宿命のライバル・豊島ニ冠の影と
4連覇を目指す不死身の王者・佐藤名人はどう対峙するのか。。
先手で迎える第3局は5月7日開幕。
佐藤名人にとっての胸突き八丁、正念場となりました。