決着の大一番。。明日は第43期棋王戦5番勝負/第5局

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6連覇を目指す渡辺明棋王に
次世代のオンリーワン・永瀬拓矢七段が挑戦する
「年度末の風物詩」第43期棋王戦5番勝負。

ここまで4局を消化し、ともに譲らず2勝2敗のイーブン。
いよいよ明日、最終戦/第5局が東京・将棋会館にて行われ
フルセットまでもつれ込んだ番勝負は決着の時を迎えます。。

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渡辺棋王の今期ここまでの成績は
47戦20勝27敗(.426)。順位戦はA級で4勝6敗。
今期は春先から調子が上がらず、低調な内容で常に黒星が先行。。
連勝はほとんどなく、連敗を繰り返しながら年度末を迎えました。。

不調の代償は大きく
竜王戦では挑戦者・羽生善治二冠の引き立て役に甘んじ
9連覇を含む通算11期保持した虎の子のタイトルの防衛に失敗。。
A級順位戦でも勝てば残留の決まった最終戦で三浦弘行九段に完敗を喫し
8期連続で守り通したA級の座からまさかまさかの逆転陥落。。

史上4人目の「中学生棋士」として鳴り物入りでデビューして以来
華々しい活躍と実績を積み上げてきた渡辺棋王は、かつて経験したことのない
屈辱と苦悩に満ちたシーズンを忸怩たる思いで過ごします。。

2月以降の成績は2勝7敗。現在も連敗中と
最後の砦・棋王戦の大一番を前にしてもなお、気勢の上がらない
渡辺棋王は窮地に追い込まれた泥沼の土壇場で底力を発揮できるのか。。
「羽生世代」の次の時代の絶対王者は、棋士人生の正念場に立ちます。。

対します、永瀬七段の今期ここまでの成績は
54戦42勝12敗(.778)。順位戦はC級1組で9勝1敗。

カド番で迎えた棋王戦/第4局を凌ぎ、勝負強さをみせた
永瀬七段は明日の前哨戦となる先週土曜日(24日)に行なわれた
公式戦で三浦九段に快勝を飾り、青色吐息の渡辺棋王とは対照的に
大きな弾みと勢いに乗って、明日の大一番に挑みます。。

デビュー当初から、その独特の将棋観と勝負論で
他の若手とは明らかに一線を画する、特別な才能を感じさせた
永瀬七段がここでタイトル奪取を成遂げるのか。。

年度末の決戦は、結果がそのまま
将棋界の今後の勢力地図に大きな影響を与えるだけに
期待と緊張、そして注目が高まります。。

棋王戦/第5局の棋譜はこちら

気になる両者の対戦成績は
ここまで10戦して、渡辺棋王が7勝3敗とリード。

渡辺棋王が最後に意地を見せるのか。。
あるいは永瀬七段が時代の必然を見せつけるのか。。
今期の将棋界最後の大勝負をぜひ、お見逃しなく!

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