【 投了図・120手目△2四香 】
本日、関西将棋会館にて行なわれました
第7期加古川青流戦の2回戦に神童・藤井聡太四段が登場。
竹内雄悟四段と対戦し、上図120手までで見事勝利を飾り
デビューからの連勝記録を「18」に伸ばしました。
と、言葉にすると簡単に聞こえますが
本局は大熱戦であり、藤井四段は大苦戦。。
先手の竹内四段に後一押しがあれば、あわや。。
という局面が続き、藤井四段のこれまでの公式戦の中では
もっとも土俵際に追い込まれた、危険な対局に感じました。
しかし、それでも決め手を与えず踏ん張って
最終的には勝利をものにしたあたりは、さすがの一言。
プロの将棋でいうところの「指し手の信頼」がギリギリで
ものを言ったというか、羽生善治三冠が大舞台で度々披露する
信じられないような逆転劇をみた時と似た余韻が残ります。。
くしくも、藤井四段の公式戦18連勝は
デビューからに限定しない通算記録でも歴代7位タイとなり
羽生善治三冠らに並びました。
当然ながら、ほとんどの公式戦が予選からの出場で
いまだトップ棋士との対戦は実現していない藤井四段ですが
若手の登竜門である加古川青流戦の2回戦がネットで生中継され
対局結果はNHKの全国ニュースで伝えられるなど、扱いは破格で
すでにその存在は社会現象になっているといっても過言でないほど。。
近い時期に、どんどん実現するであろうトップ棋士との対戦で
現在のギャップが重荷となるのか、全く気にせず通過点とするのか。。
いかに若き天才とはいえ
そろそろ集中力にも疲労が溜まってきそうな気配も感じられますが
だからこそ、正念場となる連勝街道のここからが、ここからこそが
本当に楽しみであり、ますます応援したくなります。。
頑張れ!藤井四段!