羽生竜王、正念場にて。。

竜王戦/第7局・一日目「広瀬八段、形勢リードで封じ手」

【 一日目終了図・70手目△7三同金 】

2018y12m20d_204716021

本日、山口県は下関市にて
いよいよ運命の幕を開きました、世紀の決着戦
第31期竜王戦7番勝負/第7局の一日目は、上図70手目の局面で
広瀬八段が次の手を封じて、明日の二日目へと指し掛けになりました。

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戦型は「角換わり相腰掛銀」の最新形。
振り駒で先手を得た広瀬八段が、駒が組み上がったところで
右の桂馬を戦場へと跳躍し、積極的に仕掛ける展開となると
羽生竜王も機をみて攻め合いを指向し、いざ開戦へ。。

局地的に火の手が上がる中
羽生竜王が先手の「と」金を払った局面で封じられた
果たして、広瀬八段の「封じ手」は何か。。

注文通りに桂馬を捕獲した広瀬八段が
後手の馬の当たりになっている金をどこに動かすのかが
「封じ手」のテーマとなりますが、候補は3つ。。

玉側へ寄せる▲5八金か、馬にぶつける▲3七金、そして
飛車の横利きを通す▲4七金がそれぞれ有力に思われます。

このうち▲3七金が最も強い手に思われますが
後手の攻撃軍に動く機会を与えることにもなり、現局面で
広瀬八段が形勢リードを意識しているなら、もったいな気も。。

本命は当たりを避けつつ、自玉の側へと金を寄せる▲5八金。
その先に▲3九飛~▲6九飛~をみた自然な活用に思えます。

いずれにしろ、「封じ手」の瞬間に
すぐの切り返しは難しそうな羽生竜王にとっては正念場。。
どちらかが緩むと一気に、終盤戦突入となりそうなだけに
何とか、煌きを放つ一手を期待したいところであります。

勝てば獲得タイトル100期の大台到達
負ければ27年ぶりの無冠転落

どちらにしろ
将棋の代名詞・羽生竜王の偉大な記録が一つの節目を迎える
明日は決着の二日目。性根を据えて、見守るのみです。

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