【 投了図・113手目▲6八同金 】
本日放送されました
日曜午前のお楽しみ第67回NHK杯将棋トーナメント
大注目の「山崎隆之八段ー稲葉陽八段」の決勝戦は
上図113手までで、先手・山崎八段が勝利。
【 下図は67手目▲8七桂 】
振り駒の結果、先手を得たのは山崎八段。
「横歩取り」模様の出だしから山崎八段は横歩を取らずに
飛車を自陣に引き下げると、代わりに稲葉八段が8筋の浮き飛車で
お隣り7筋の歩をかすめとり、戦型は「横歩取らずの横歩取り」に。
角交換成立後
両者の飛車が戦場を激しく動き回り、さらには角も参戦して
中盤戦は華やかでダイナミックな攻防戦が展開されました。
その主導権を握っていたのは、山崎八段。
上図で後手の飛車と金を9筋に追い込みますが、しかし
山崎八段はどちらも駒の捕獲することなく、自らの感性に身を任せ
描くビジョンが盤上に反映される、その時を待ちます。。
【 投了図・113手目▲6八同金 】
「その時」は飛車交換の直後でした。。
手番を握った山崎八段は即座に敵陣に飛車を再投入すると
同じく勝負に出た稲葉八段の猛攻を凌ぎ、上図の局面にて
才能煌く、見事な勝利を飾りました。。
この瞬間、2004年度の第54回大会以来となる
山崎八段のNHK杯優勝が決まりました。。