【 投了図・123手目▲1六桂 】
本日放送されました「第42回将棋の日in静岡」。
夕方、録画で拝見しましたが面白かったですね(^^
まずは「茶どころ静岡 ニューヒロイン対決」としまして
地元・静岡県ご出身の加藤桃子女王・女流王座が登場。
(肩書きは収録当時のもの。現在は女王のみ)
同時期に奨励会に在籍し鎬を削り
昨年の今頃は第5期女流王座戦5番勝負で顔を合わせ
女流将棋史上に残る白熱の名勝負を演じた宿命のライバル
伊藤沙恵女流二段との対局を披露しました。
艶やかな着物姿で舞台に登場した両者。
対局前のインタビューではともに緊張した様子でしたが
それでもしっかりと、感謝と意気込みを伝えました。
戦型は伊藤女流二段の先手で「相矢倉」。
どちらも応援しつつ、心情的には地元に凱旋した加藤女王に
正直、勝たせてあげたかった気持ちもありましたが、しかし
本局は完全に伊藤女流二段の将棋でした。
持ち味の手堅い受け将棋がものをいい
加藤玉をキッチリ確実に追い詰めた、上図の局面をみて
加藤女王は無念の投了を告げました。
今期は女流タイトル戦でも
序・中盤で遅れを取り苦しい展開を強いられることが多かった
加藤女王ですが、今期の調子がそのまま本局にも出た印象。。
しかし、将棋と真摯に向き合い精進を重ねる加藤女王のこと。
必ずや課題を克服して、奨励会でも更なる高みを目指せると
心より信じ、さらに応援していきます。
一方、持ち味を存分に発揮しライバルに勝利した
伊藤女流二段は、全国の将棋ファンにその実力と存在を
大いにアピール。新しい年をぜひ、飛躍の一年として欲しい!
美しく、凛と。
高い志のもと、奨励会で腕を磨いた両者が
来年も女流将棋界を牽引していくと確信しています。