【速報版】第41期棋王戦挑戦者決定二番勝負「天彦八段連勝、挑戦者に名乗り」
【 投了図・124手目△2七香 】
本日行われました年度末の大一番
注目の第41期棋王戦挑戦者決定二番勝負/第2局は
上図124手までで、後手・佐藤天彦が勝利。
本戦トーナメントは準決勝で佐藤康光九段に敗れたものの
敗者復活戦から怒涛の4連勝を飾り、見事挑戦権獲得となりました。
棋王戦独特のレギュレーションである
「1敗失格ルール」のもと行われる決勝二番勝負は、例年
第1局を敗者復活組が勝利をおさめた場合、年明けを待って
第2局が行われていましたが、今回は異例の年内決着。。
今期大ブレイクを果たした天彦八段が
王座戦に続き二度目の挑戦者に名乗りを上げたことで
「新しい年は天彦時代の幕開けを告げるもの」との
予感と期待が大きく膨らむ結果となりました。
挑戦する渡辺明棋王は
「羽生世代」以降の棋士に並ぶものの居ない
言わずと知れた絶対王者にして、次代の覇者。
また、天彦八段にとっては
年齢も近く(渡辺棋王31歳、天彦八段27歳)
長年に渡り公私共に親交の深い兄貴分でもあります。
この10年のタイトル戦のテーマはほぼ
「羽生世代対決」か「羽生世代vs新世代」のいずれかでしたが
「羽生世代」よりも一回り以上歳が若く棋士同士によるタイトル戦が
このタイミングで実現することに、興味を強く惹かれます。。
ともに熱心な研究家であり
最先端のさらにその先を行くことになるであろう
新しい構図の番勝負が今から楽しみです。