比類なき三十路にて

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本日は日本が世界に誇る囲碁界のスーパースター
井山裕太四冠(棋聖、本因坊、王座、天元)のお誕生日。

ちょうど10年前
史上最年少となる20歳4ヶ月で見事名人位を獲得した神童は
以来、他の追随を許さない圧倒的な強さで二度の七冠独占を達成。
7大タイトル通算獲得数はすでに歴代1位の44期を誇ります。

ずば抜けた実績と神を宿したかのような打ち回しで
常に、将棋の羽生善治九段と比較されてきた井山四冠ですが
年齢的には先日誕生した豊島将之新名人と一つしかかわらず
本日でちょうど三十路に到達したばかり。

将棋界の感覚では、これからが打ち盛りとなりますが
世界基準で時間が流れ、選手層が格段に厚い囲碁の世界は
新陳代謝が激しく、30代は正念場の世代となります。

現在世界ナンバー1の中国の柯潔九段は21歳。
柯潔九段と互角に渡り合い世界一の座を争う韓国の朴廷桓九段は26歳。
朴廷桓九段の後を追う韓国ナンバー2の申眞諝九段は19歳という若さ。

10代で早々と頭角を現し
最高峰で凌ぎを削りあう世界の流れはそのまま日本にも当てはまり
昨年、番勝負で井山四冠をストレートで下し碁聖を奪取した許家元八段
井山四冠の3連覇を阻止し、NHK杯優勝を飾った一力遼八段はともに
今後への無限の可能性を感じさせる21歳の若武者。。

圧倒的な新興勢力の突き上げとともに
「平成四天王」と謳われる年上の実力者の強烈な巻き返しと包囲網
そして、日本を代表して戦い続ける世界戦のプレッシャーと過密日程が
孤高の天才・井山四冠を容赦なく追い込みます。

七冠から四冠への後退を余儀なくされ
現在開催中の本因坊戦も開幕2連敗スタートと不振に喘ぐ井山四冠。
だからこそ、三十路に立った比類なきスーパースターの今後を見守り
心の底から応援したいと思わずにはいられません。

井山四冠の10年は、そのまま囲碁界の10年。
そして、これからも。。同じ時代を生きられたことに感謝しながら
井山四冠の次の10年のご活躍を心より祈念し、期待しています☆

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