明日より、第76期名人戦7番勝負/第3局開幕

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3連覇を目指す佐藤天彦名人に
通算100期目のタイトル獲得が懸かる「永世七冠」
羽生善治竜王が挑戦する、第76期名人戦7番勝負。

ここまで2局を消化し、ともに譲らず1勝1敗。
あらためて仕切り直しとなる注目の第3局が、明日より
奈良県奈良市「法相宗大本山 興福寺」にて開幕。

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佐藤名人の今期成績は1勝1敗。
つまりは公式戦は名人戦の2局のみで、明日からの第3局は
4月20日に決着をみた名人戦/第2局以来の対局となります。

稲葉陽八段の挑戦を退け、名人防衛こそ果たしたものの
前期の成績は35戦16勝19敗(.457)と負け越しに終り
現在佳境を迎えている王位戦のリーグ戦入りを逃し、竜王戦でも
ランキング戦2組の2回戦で敗退がすでに決定済み。。

昨年の秋から大きく調子を崩した代償として
2月は公式対局ゼロ、3月も2局のみと実戦不足の中で迎えた
大事な名人戦は、番勝負を積み重ねながら調子を上げざるを得ない
難しい状況での戦いが続きます。。

とは言え、相手の主張に丁寧に耳を傾けながら
急所の局面で強烈な牙を剝く、最先端のその先を行く研究家は
シリーズで4つの白星を重ねるべく、強かに爪を研いでいるはず。。
若き名人に不調説など当てはまらず、今後の展開は予断を許しません。

対します、羽生竜王の今期成績は4戦して2勝2敗。
2年ぶりの奪還を目指す名人戦と平行して王位戦挑決リーグを戦い
先週の木曜日(3日)に木村九段と対戦し痛恨の完敗を喫しました。

前期の成績は54戦32勝22敗(.593)と
一昨シーズンに続いて2年連続で年間勝率6割を下回りましたが
悲願の竜王戦奪取に成功し「永世七冠」を達成、A級順位戦でも
抜群の勝負強さでプレーオフを制するなど、鬼神の強さは健在。

通算獲得タイトル99期を誇る百戦錬磨の絶対王者もまた
好不調に左右されることのない番勝負の戦い方、そして勝ち方を
骨の髄まで熟知しており、名人戦残りの5番勝負へ心身ともに
抜かりなく、万全の準備のもと臨んで来るはず。

開幕戦を羽生竜王が、第2局を佐藤名人
それぞれ先手番で勝利を飾って迎える明日からの第3局。
先手は羽生竜王となります。

気になる両者の対戦成績は
ここまで16戦して、佐藤名人が9勝7敗とリード。

戦型は開幕戦と同じく「横歩取り」が本命で
序盤の駆け引きで「相矢倉」や「相振り飛車」の可能性も。。

番勝負序盤でリードを奪うのは佐藤名人か、羽生竜王か。。
見どころ満載、目の離せない名人戦/第3局へ胸が高鳴ります。

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