【 一日目終了図・35手目▲7七金 】
本日、名宿・陣屋にて行なわれました
第60期王位戦7番勝負/第6局・一日目は
上図35手目の局面で、豊島王位が大長考の末に
次の手を封じて、二日目へと指し掛けになりました。
タイトルのゆくえがかかった大一番の戦型は「相掛かり」
先に仕掛けた豊島王位に対して、木村九段は角交換を敢行。
握った手番で後手の飛車が構える7筋に金を立てた局面で
2時間32分にも及ぶ大長考の末に封じられた、果たして
豊島王位の「封じ手」は何か。。
先手の狙いは▲7六歩から後手の飛車を追うこと。。
金を三段目に上げたことで▲6六歩~▲8六歩にヒモが付き
後手の狙いの一着△3五歩を制した形となりました。。
本局の立会人を務める先崎九段は
それでも「封じ手」の本命を△3五歩としつつも
△3三桂、△3三銀、△7六歩、△7三桂、△9六歩も
候補に挙げるなど手が広い局面。。
後手が局面に自信ありなら
7七金を直接咎める△7六歩から強引に捌きに出る展開も
十分に考えられますが、開戦までにはまだ一悶着ありそう。。
しかし先手も玉が囲いきれているわけではなく
一度網が破られるとひとたまりもなさそうで、どちらにとっても
ここからの数手は神経を使う難所となりました。。
明日は決着の二日目。
開始直後の攻防から目が離せません。