勝因は動かざること。。

【速報版】名人戦/第5局「佐藤名人強し、3連覇に王手」

【 投了図・84手目△5七銀 】

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本日、決着をみました
大注目の第76期名人戦7番勝負/第5局は
上図84手までで、後手・佐藤名人が勝利。

名人戦/第5局の棋譜はこちら

【 下図は43手目▲3五歩 】

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戦型は今シリーズ3度目の「横歩取り」。
序盤から時間を使い、慎重に指し進んだ羽生竜王でしたが
後手の飛車を押さえ込んだ直後に、強気に歩を突き出し銀を追った
上図43手目▲3五歩が、事実上の敗着となったでしょうか。。

【 下図は50手目△2四飛 】

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先手は2筋の飛車が前に出たものの
角が戦場の狭い地点に残ったばかりか、3筋の歩を突いたがために
2四の歩に付けた角の紐が切れた、一瞬の隙を佐藤名人は逃すことなく
再度2筋を押さえ込み基点とすると、先手の飛車を1筋の端に追いやり
そつなく攻防の主導権を握りました。。

【 下図は43手目▲3五歩 】

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以降、佐藤名人は磐石の指し回しでつけ入る隙を与えず
先手にチャンスらしいチャンスは最後まで訪れませんでした。

この結果、番勝負は佐藤名人の3勝2敗となり
持ち味発揮の連勝で見晴らし良く、名人3連覇に王手。

一方、急所の第5局で先手番を落とした
羽生竜王にとっては、苦しい展開となりましたが
後手番で迎える大一番、第6局は背水の陣で臨むよりなく
これまで幾多の修羅場を潜り抜けてきた、羽生竜王の神通力に
ファンの勝利への願いと期待が集中します。。

運命の第6局は6月19日-20日
将棋のまちとして知られる山形県は天童市「天童ホテル」にて。
「春の本場所」名人戦はいよいよ、大詰めを迎えます。

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