「本命」の封じ手。。動くのは果たして

名人戦/第5局・一日目「佐藤名人、仕掛ける。。羽生竜王が封じ手」

【 一日目終了図・38手目△2六歩 】

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本日、名古屋は「万松寺」にて行なわれました
大注目の第76期名人戦7番勝負/第5局・一日目は
上図38手目の局面で、羽生竜王が次の手を封じて
明日の二日目へと指し掛けになりました。

名人戦/第5局の棋譜はこちら

戦型は両者得意の「横歩取り」。
昼食休憩明けの一手で角交換を決断した佐藤名人が
2筋を拠点に攻勢に出た局面で、一日目は終了。

果たして、羽生竜王の封じ手は何か。。

2筋の歩を伸ばした佐藤名人ですが
先手陣には現局面の争点である2筋以外につけ入る隙はなく
「封じ手」の本命は、事実上のこの一手となる▲4六角。

後手の起点である飛車に角を当てて、以下
△2ニ飛に▲2三歩が響けば、逆に先手の飛車が前に出て
攻守交替、羽生竜王ペースの中盤戦となりそうですが。。

ただ、研究将棋の代名詞である「横歩取り」の
後手を持って最強との呼び声も高い佐藤名人にとって
ここまでの進行は当然ながら想定内の可能性が極めて高く
どこかで用意の切り返しがありそう。。

対局開始直後から、一手一手に時間を費やし
慎重に慎重を重ねて模様を張った、羽生竜王も相当警戒しながら
ここまで指し進めており、果たして「本命」在りき封じ手局面で
何かひねりをみせるのか、あるいは急所はまだ先と見ているのか。。

両雄の集中力は序盤からすでにマックス。
均衡を保ちながらも、入念な事前研究のもと水面下では互いの主張を
激しく交錯させながら、その先の展開を鋭く厳しく見据えた一日目。

明日は決着の二日目。
一瞬で均衡が崩れるかもしれない、開始直後の攻防へ
期待と興奮、そして緊張が高まります。。

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