【 投了図・85手目▲5ニ角 】
柔らかブログでもご紹介させて頂きました通り
一昨日に行なわれました第31期竜王戦1組/2回戦で
稲葉陽八段の前に完敗を喫した渡辺明棋王。
この対戦に先駆け
両者は日曜日(18日)に放送された第67回NHK杯の
準々決勝でも顔を合わせ、結果は同じく稲葉八段が見事完勝。
渡辺棋王は年下の秀英の前に元気なく、連敗を喫しました。
【 下図は62手目▲7七歩成 】
戦型は稲葉八段の先手で「相掛かり」。
渡辺棋王は竜王戦1組での対戦と同様に踏み込みますが。。
しかし、かつての豪腕はすっかりと影をひそめ
まるで別人のような淡白な終盤戦であっさり形勢を手放します。。
【 投了図・85手目▲5ニ角 】
稲葉八段のさすがの切れ味とともに
渡辺棋王は調子の悪さを際立たせながら、上図の局面で投了。
今期NNK杯はベスト8で姿を消しました。。
渡辺棋王の今期ここまでの成績は42戦19勝23敗(.452)。
いよいよ中学生プロ棋士としてデビュー以来初の年間勝率5割割れが
現実味を帯びてきました。。
今期確定している残りの対局は最少で3局。
残留の懸かるA級最終戦と防衛を目指す棋王戦の第2局、第3局で全てが
負けられない大勝負ですが、逆に絶不調そのままに黒星を重ねるようだと
「A級陥落、無冠転落」というショッキングなダブルパンチが現実に。。
「羽生世代」の次の時代の覇者であったはずの
渡辺棋王の未来は、そして運命は果たしてどこへ向かうのか。。
渡辺棋王の今シーズンから最後まで目が離せません。。