【速報版】第90期棋聖戦/第4局「渡辺ニ冠強し、棋聖奪取成る」
【 投了図・136手目△4八角 】
昨日、決着をみました
注目の大一番、第90期棋聖戦5番勝負/第4局は
上図136手までで、後手・渡辺ニ冠が勝利。
この結果、対戦成績を3勝1敗とした渡辺ニ冠が
見事、棋聖奪取を達成し三冠復帰を果たしました。
開幕戦こそ終盤戦で仕留め損なったものの
ショックを引きずることなく第2局から怒涛の3連勝。
渡辺ニ冠らしい周到な事前準備が盤上に余すところなく
しっかりと反映された完勝で締め括り、終わってみれば
渡辺ニ冠の強さがあらためて際立つ番勝負となりました。
一方、宿命のライバル・佐藤天彦名人(当時)を圧倒し
会心の名人奪取を成し遂げた後、すぐに棋聖戦の開幕を迎えた
豊島棋聖にとってはさすがにモチベーションを維持するのが難しい
試練の番勝負でしたが、シリーズを通して精彩を欠いた内容に終り
ご本人にとって不満の残る悔しい結果となりました。
しかし、同じく初防衛を目指す王位戦は現在開催中で
金曜日(12日)には羽生善治九段との王座戦・本戦/準決勝が
さらに、23日には藤井聡太七段との竜王戦決勝T/準々決勝が
それぞれ控えており、立ち止まることは許されません。。
渡辺三冠、豊島ニ冠となっても
両者が現代将棋界の最高峰で、天下を争う図式は変わらず。
近いうちにまた実現するであろう「頂上決戦」へ向けて
将棋界の針は刻々と時を刻みます。。