6連覇を目指す渡辺明棋王に
次世代のオンリーワン・永瀬拓矢七段が挑戦する
将棋界「年度末の風物詩」第43期棋王戦5番勝負。
開幕戦を渡辺棋王が制して迎える注目の第2局が明日
棋王戦の聖地・石川県金沢市「北國新聞会館」にて開幕。。
渡辺棋王の今期ここまでの成績は
42戦19勝23敗(.452)。順位戦はA級で4勝5敗。
年が明けてからの成績は9戦して4勝5敗。
今期は春先から調子が上がらず、常に黒星が先行。。
羽生善治二冠の挑戦を受けた第30期竜王戦は完敗につぐ完敗で
1勝4敗の成績に終り、虎の子のタイトルをあっさりと手放すと
順位戦も3月2日の最終戦に残留が懸かるなど、不振のツケは
大きな代償を伴い、渡辺棋王に重く圧し掛かります。。
今期確定している対局は本局を含めて3局。
プラス後何局、対局が点くか現時点では不明ですが
明日の対局を落とすとほぼ、今期の負け越しが決定。。
史上4人目の中学生プロ棋士となって以来、初となる
年間勝率5割割れの屈辱に無抵抗で塗れてしまうのか。。
「羽生世代」の次の時代の覇者は
苦悩と焦燥の中で、大きな岐路に立ちます。
対します、永瀬七段の今期ここまでの成績は
47戦36勝11敗(.766)。順位戦はC級1組で8勝1敗。
年明けからの成績は白星と黒星を交互に重ねながら7戦4勝3敗と
永瀬七段も本調子とは言えない状態で明日の第2局に臨みます。
今月12日に行なわれた開幕戦は
ど根性の粘りで勝利への執念をみせたものの、内容的には完敗。
独特の将棋観と勝負論に基づく圧倒的な研究量で他の隋隋を許さない
強かな勝負師は引きずることなく気持ちを切り替え、明日の第2局へ
万全の事前準備と自信を胸に、ひたすらに勝利のみを追求します。
気になる両者の対戦成績は
ここまで7戦して、渡辺棋王が6勝1敗と大きくリード。
現在3連敗中の永瀬七段はまず、連敗を止めたいところ。
明日の先手は永瀬七段。
戦型は渡辺棋王に振り飛車投入の可能性はあるものの
相居飛車が濃厚でしょうか。。
渡辺棋王が連勝で防衛に王手を掛けるのか
永瀬七段が星を返して番勝負をタイに戻すのか。。
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