視線の先にあるものは

【 投了図・103手目▲4四桂 】

103手目

本日、関西将棋会館にて行われました
第5期女流王座戦の挑戦者決定トーナメント/準決勝
「里見香奈女流名人-伊藤沙恵女流初段」は、上図103手までで
先手・伊藤女流初段が勝利。。

体調不良による休場から復帰を果たした
今年の1月から続けていた里見女流名人の公式戦連勝記録は
ここに「21」でストップとなりました。

10月からスタートする奨励会三段リーグを前にして
「連勝記録」と「女流タイトル挑戦」の「負担」がなくなった
と、意地悪な言い方も出来るのでしょうが、しかし本局は
伊藤女流初段が元奨励会員の意地をみせたピュアな名勝負。。

序盤から定跡を外して敢えて力勝負を挑んだ
伊藤女流初段は現在21歳。屋敷伸之九段門下で10歳の時に
奨励会に入会し、里見女流名人と同じく「女性プロ棋士」を目指して
日々、腕を磨き続けました。。

しかし、段位の壁は厚く
初段の年齢制限である21歳の誕生日を目前にひかえた
昨年の9月末日に1級で奨励会を退会。。

翌10月1日付で女流棋士となりました。

ついに三段リーグの扉を開く里見奨励会三段に対する
伊藤女流初段の胸の内は計りかねますが、プロである以上
女流タイトル獲得への最大の難敵を下したことに対する
安堵と自信は相当、大きなものとなったはず。

この勝利に意味を持たせるためにも
伊藤女流初段の今後の活躍から、目が離せません。

一方の里見女流名人にすれば
女流棋戦の連勝記録が励みにこそなったにしても
三段リーグに向けての弾みや自信になったとは思えず
その高い志と覚悟ははなから違う世界を視野に捉えていたはず。

現在23歳と、年齢的にはベテラン三段として
三段リーグ初参戦を果たす里見女流名人にとっては
猶予の少ない、ギリギリの挑戦となるだけに
最初から背水の陣を敷かざるをえません。

開幕まで残り1ヶ月。
女流公式戦も予定されており、さらにその動向が注目されます。

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