将棋の第62回奨励会三段リーグの15、16回戦が18日、東京と大阪の将棋会館で一斉に行われ、女性初の棋士を目指していた里見香奈三段(25)が連敗して7勝9敗となり、残り2局に勝っても勝ち越すことができないため、年齢制限で今回限りで退会が決まった。
史上初の「女性棋士」を目指し奨励会三段リーグで奮闘してきた
里見香奈三段ですが、本日行なわれたリーグ戦で痛恨の連敗を喫し
7勝9敗と黒星先行。最終日で連勝を飾っても、指し分けに留まり
年齢制限により奨励会退会が決定。気高き夢はここで潰えました。
今回のリーグ戦は12回戦終了時点まで7勝5敗と白星先行。
リーグ戦最終日の二日前となる3月2日に退会の年齢制限となる
26歳の誕生日を迎える里見三段は、むしろ上位を狙う位置につけ
「延命」の条件となる指し分け以上の可能性も十分に残しましたが
しかし、2月10日に行なわれた13回戦から大きく崩れて4連敗。。
58回リーグ戦(2015年10月~3月)から
三段リーグ参戦を果たした里見三段はこれまで一度も勝ち越しはなく
通算勝率も3割台(88戦34勝54敗.386)と決して強い三段とは
言えませんでしたが、その高い志と真摯な姿勢は多くのファンの心を打ち
応援せずには入られない特別な存在でした。
20歳を過ぎてからの奨励会編入
三段昇段直後に体調不良による休場に入り、三段リーグを3期棒に振るなど
常に追い風よりも厳しい向かい風の中での挑戦に弱音や言い訳を一切吐かず
健気に将棋と向き合い、夢の実現を目指した里見三段の姿はただただ美しく
次の夢の実現と今後のご活躍を願い、応援せずにはいられません。