【 投了図・８６手目△６一玉 】
本日は１２月２７日。
将棋界の年内の公式戦取組も明日までとなりますが
昨日は女流将棋の第一人者・里見香奈女流四冠が登場。
棋王戦の予選/１回戦を藤原直哉七段と戦い
上図８６手までで、見事勝利を飾りました。
【 下図は６３手目▲８ニ銀 】
里見女流四冠は後手番で得意の「ゴキゲン中飛車」を投入。
藤原七段は居飛車で迎え撃ち、均衡を保ったまま終盤戦を迎えますが
上図の局面での、藤原七段の▲８ニ銀が痛恨の敗着となりました。。
代えて▲３一角成が有力でしたが
本譜では次に△９七香成と走られ、角を抜かれて万事休す。。
最後は先手の寄せを里見女流四冠が落ち着いてかわして
見事勝利をものにしました。
今年の３月、年齢制限により奨励会を退会。
三段リーグの壁は厚く、史上初となる「女性棋士」誕生の夢は
残念ながら叶いませんでしたが、女流棋士一本で再スタートを切った
今期は対局だけに留まらず、普及活動やイベントでは明るく華やかな
女性らしさで多くのファンを魅了し、女流将棋界を牽引しました。
また、対男性棋士との公式戦は実に１５局を数え
成績も７勝８敗と互角に渡り合い、確かな実力を大いに示し
次なる目標、そして輝く未来への手応えをしっかりと感じさせる
充実の一年となりました。
年明けには伊藤沙恵女流二段の挑戦を受ける
第４５期女流名人戦を控える里見女流四冠の新年の活躍が
今から楽しみであります☆
