【 投了図・113手目▲3四金 】
四段棋士及び奨励会三段棋士の上位者に
女流棋士2名とアマチュア棋士3名を加えて行なわれる
この時期恒例の若手棋士の登竜門・加古川青流戦。
今年の第7期決勝三番勝負は
昨日、タイトル名ともなっている「棋士のまち」
兵庫県加古川市にて開幕の時を迎えました。
決勝戦に駒を進めたのは
前回大会に続く連覇を狙う井出集平四段と
この春「四段、プロデビュー」を果たしたばかりの
ニューカマー・西田拓也四段。
昨日行なわれた開幕戦を井出四段が制し連覇に王手をかけるも
本日午前に行なわれた第2局は西田四段が勝利しカド番を凌ぎ
優勝のゆくえは午後からの最終戦/第3局へともつれ込みました。
ともに譲らず、迎えた運命の第3局
結果は上図113手までで、先手・西田四段が見事勝利。。
プロ一年目のシーズンで棋戦優勝を果たす快挙を達成しました。
西田四段は現在26歳。
京都府京都市のご出身で、森信雄七段門下。
奨励会三段リーグで長く苦しみ、実に17期を費やしましたが
年齢制限も差し迫る第60回リーグ戦でついに眠れる才能が爆発。。
開幕から怒涛の14連勝を飾り、夢の扉をこじ開けました。
若き精鋭が天下統一を目指し鎬を削る
現在の将棋界の流れになって、苦労人・西田四段の棋戦優勝は
実に味わい深く、また今後の活躍を願わずにはいられません。
西田四段、優勝おめでとうございます!