第41期棋王戦5番勝負/第4局「渡辺棋王、死闘を制し4連覇達成!」
【 投了図・125手目▲8五同桂 】
本日、決着をみました
第41期棋王戦5番勝負/第4局は
上図125手までで、先手・渡辺明棋王が勝利。
今シリーズの見どころの一つでありました
「横歩取り」を戦型に、最先端の研究将棋を見事に制し
番勝負3勝目(1敗)を飾り、棋王戦4連覇を達成しました。
最後は両者ともに1分将棋に突入。
先に時間を使い切った佐藤八段は正確に先手玉に食らいつき
最後の最後まで粘りの利いた大熱戦を演じましたが、しかし
渡辺棋王の大局観はその上を行っていた印象が残りました。。
A級順位戦では遅れをとった渡辺棋王が
今回の番勝負では兄貴分の貫禄を存分にみせつけた格好で
「永世竜王」に続く2つ目の永世称号「永世棋王」獲得へ
マジックは「1」に。。
本筋重視の正統派で本質的には受け将棋の
渡辺棋王はタイトル戦の番勝負でこそ、その真価を発揮し
一度、載冠すると防衛が長く続くのが必然の特徴となっています。
若手の躍進が目覚しい現代の将棋界ではありますが
渡辺棋王も今年の誕生日が来てもまだ32歳の若さであり
これから脂が乗り始め、いよいよ全盛期を迎える年齢を迎えます。
今期の主役のひとりであった佐藤八段を退け
「羽生世代」の次の時代の絶対王者たる存在感をあらためて示した
渡辺棋王が気分の良い、価値ある防衛で今シーズンを締め括りました。
天晴れ!