【 一日目終了図・48手目△4三金右 】
本日、岡山県倉敷市で行なわれました
第75期名人戦7番勝負/第5局・一日目は
上図48手目の局面で佐藤名人が次の手を封じ
明日へと指し掛けになりました。
【 下図は37手目▲3三角成 】
戦型は「横歩取り」。
その研究の最先端を行く両者の対戦は
佐藤名人が玉を6八の地点に構える「勇気流」から
飛車を引かずに踏み込み、攻防の主導権を握ります。。
【 一日目終了図・48手目△4三金右 】
しかし、稲葉八段が先手の飛車に金をぶつけた
「封じ手」の局面での形勢はほぼ互角とみられており
明日の開始直後が本局の勝負どころとなりそう。。
さて封じ手は何か。。
先手の候補手は限られており
狙われた飛車を逃がすなら▲2四飛か▲3五飛
飛車を逃げずに突っ張るなら▲8三歩成と選択肢は3つ。
その中での本命は縦の稼動域が確保できる▲2四飛。
次に後手は△2三歩と合わせる一手で、さてどうなるか。。
もちろん、飛車を無難に下げる手も考えられますが
ここで先手は▲4四飛と横に走る強手や▲8三歩成などが
有力な一手とみられ、ここまで進むと先手リードとなりそう。。
稲葉八段がここで切り返せるかが勝負の鍵となります。
番勝負も深まり
盤上に切れと活気が宿る正念場の第5局。
決着の明日二日目が実に楽しみであります。。