「振り穴」について

本日より、福岡にて開幕した
第56期王位戦7番勝負の第4局は
後手番の広瀬八段が伝家の宝刀・振り飛車穴熊を投入。。

個人的には今シリーズ
広瀬八段は居飛車で押すのかなと思っていましたが
開幕2連敗の後一番返して迎えた正念場の第4局の命運を
かつての十八番に託しましたね。。

「振り穴王子」の愛称を頂戴するほどに
振り飛車(四間飛車)穴熊を武器に大ブレークを果たし
タイトル奪取をも成し遂げた広瀬八段ですが、ここ数年は
居飛車の本格派への転身を計ります。

その理由としては
「頂点を狙うには、やはり本格将棋でなければ」という
思いも当然あるのでしょうが、最大の理由としては
「振り穴」で思うように白星が稼げなくなったから
というのが現実的なところに思われます。

藤井九段の「藤井システム」と同様に
どうしても対抗形では研究者の数で圧倒的に
居飛車党が上回り、振り飛車側は一度押されだすと
飯の種どころか星勘定を五分に戻すのさえ至難の業。。

なのでどうしても戦型選択のローテーションから
外さざるを得ない時期が訪れのは止むを得ないところ。。

しかし

プロアマ問わず
誰もがこぞって真似をした「藤井システム」とは違い
「振り穴」を主戦に据える棋士は今も昔もほとんどおらず
事実上、広瀬八段の専売特許の戦型。

また、将棋界屈指の終盤力を背景として
正確無比な距離感とほぼ完璧な速度計算能力を誇る
広瀬八段の棋風に「振り穴」はまさにドンピシャで
愛着以上に、最も自然で指しやすい戦型であるはず。。

この4局がシリーズの肝と踏んだ
広瀬八段の強い決意と意志が感じられる「振り穴」投入。。

現在連敗中とはいえ
「相穴熊」には圧倒的な勝率を誇る羽生王位を相手に
その執念、熱情が実るのか、決着がつく明日の二日目が
実に楽しみであります。。

優駿

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