味わいは端麗にして、濃厚。。

【速報版】「中村王座、熱き初勝利」
王座戦/第3局・夕食休憩前までの流れ

【 投了図・108手目△2三玉 】

2018y10m02d_215420049

昨日、決着をみました
第66期王座戦5番勝負の大一番/第3局は
上図108手までで、後手・中村王座勝利。

棋譜中継はこちら

難解で手に汗握る終盤の寄せ合いを見事に制した
中村王座が今シリーズ待望の初白星を飾り、まずは一つ
カド番を凌ぎました。

それにしても、ここまでの3局は全てが名勝負。
互いによく攻め、よく守って迎える終盤戦の詰むや詰まざるやには
将棋の醍醐味、面白さがギュッと凝縮され、両者の息使いを感じつつ
毎局、固唾を呑んで見入ってしまいます。

若干20歳の四段棋士として
2008年に行なわれた伝説の第21期竜王戦の開幕を飾った
パリ決戦で記録係をつとめた姿を拝見してファンになって以来
ずっと応援している、中村王座に勝って欲しいという気持ちが
開幕前は正直強かったですが、番勝負が進むにつれてどんどん
斎藤七段の将棋の魅力と実力に引き寄せられていくのも事実。。

ともに端正な顔立ちと品行方正なイメージから
「東西の王子対決」とも評された今シリーズですが、心に強く響くのは
常に深く読みの入った盤上のその一手と、泥臭くも熱く逞しい勝利への執念。

どちらにも勝って欲しいと誰もが願う
美しき番勝負は秋の深まりとともにより成熟し、色彩を強めながら
残酷で儚い、クライマックスへと向います。。

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