将棋の二上達也(ふたかみ・たつや)九段が1日、肺炎のため茨城県牛久市内の病院で死去した。84歳。北海道函館市出身。4日、日本将棋連盟の公式サイトで発表された。
1962年、第12期王将戦で初タイトル獲得。66年、第8期棋聖戦でタイトル奪取。80~81年、第37~39期棋聖戦3連覇。87年、通算800勝。タイトル獲得は王将1、棋聖4の合計5期。大山康晴十五世名人と激闘を繰り広げた。
89~2003年、将棋連盟の会長を務めた。15年間は歴代最長期間。弟子に羽生善治三冠(46)らがいる。
詰将棋作家としても知られ、その端整な顔立ちから「北海の美剣士」とも呼ばれた。
本日、羽生善治三冠の師匠としても知られ
日本将棋連盟の会長を15年に渡りつとめた二上達也九段が
今月1日にお亡くなりになられたことが将棋連盟の公式HPにて
発表されました。
最近は表舞台に登場する機会は少なく
新しい将棋ファンの方には馴染みの薄い存在かも知れませんが
掲載された画像からも存分に伝わる気品と知性に目と心を奪われ
「さすがは羽生三冠の師匠だな」との思いに駆られた方もきっと
多いのではないでしょうか。。
全盛期の大山康晴十五世名人
後輩となります中原誠十六世名人、米長邦雄永世棋聖
そして加藤一二三九段らと将棋史を彩る数々の名勝負を演じ
タイトル獲得5期を誇る昭和の名棋士であった二上九段。
寂しさとともにまた一つ、時代の終わりを感じますが
謹んで二上先生のご冥福をお祈り申し上げますとともに
将棋界の健やかなる発展を願わずにはいられません。
昭和を代表する名棋士として、私も十局程度教えていただきました。40代後半に棋聖戦で米長・中原・加藤(一)の三先生に三連覇されたことは、すごく印象に残っています。連盟会長も長く務められ、将棋界の発展にご尽力されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。(連盟のHPに掲載された谷川浩司九段のコメント)
>
師匠として将棋連盟会長としていつも大きな存在でした。将棋界に遺して頂いたものを大切に繋いで行きたいと思います。(同・羽生三冠のコメント)