第６期女流王座５番勝負/第２局「里見女流四冠連勝、奪取に王手」

【　投了図・９５手目▲４三金　】

本日、大阪は「芝苑」にて行われました
第６期リコー杯女流王座戦５番勝負/第２局は
上図９５手までで、先手・里見女流四冠が勝利。

【　下図は２９手目▲５四歩　】

戦型は対抗形。
先手・里見女流四冠が得意の「位取り中飛車」から
振り飛車の相棒である「美濃囲い」に玉を入城させると
飛車先を決めた加藤女王は振り飛車の天敵「穴熊」を明示。

両者の対局にしてはやや意外と言いますか
いかにも女流将棋らしい基本に忠実な駒組みから
上図で里見女流四冠が飛車先５筋の歩を突き合わせ
仕掛けを開始しました。

【　下図は４９手目▲５四同飛　】

そのまま５筋で揉み合いが続きますが
上図で里見女流四冠は銀との交換で見切りよく
飛車切りを敢行し、強く開戦を求めます。。

【　投了図・９５手目▲４三金　】

激しい攻め合いとなった終盤戦
加藤女流王座も懸命に食いつき追い上げましたが
中盤でついた形勢の差をついに埋めるには至らず
上図の局面をみて、無念の投了を告げました。

強さをみせた里見女流四冠は
これで女流棋戦は今期負け無しの１４連勝。
番勝負も開幕２連勝となり、地元・大阪で悠々と
タイトル奪取に王手をかけました。