【 投了図・114手目△6八金 】
本日、東京・将棋会館にて行われました
第65期王将戦挑戦者決定リーグのプレーオフ
注目の「羽生善治四冠-久保利明九段」の一戦は
上図114手までで、後手・羽生四冠が勝利。
さすがとしか言いようのない
互いに極上の読みの入ったハイレベルな攻防を制し
羽生四冠が伝統の王将戦に2年ぶりに姿を現します。。
郷田王将と羽生四冠のタイトル戦と言えば
6年前に行われた第67期名人戦が印象深いですね。
あの時は郷田王将が悲願の名人に先に王手をかけるも
羽生四冠がカド番を凌ぎ、フルセットの末逆転防衛。
「矢倉」を中心とした相居飛車の本格将棋が続く中
郷田王将は勝負の第6局でまさかの「陽動振り飛車」を投入。。
この作戦が裏目となり、逆転劇の引き金となりました。
当時の郷田王将は
棋理と信念を重んじる孤高の棋士という印象でしたが
最近は最新形を研究し、その中で独自の構想を組み立てる
今時で柔軟なスタイルへと変化。。
また終盤の二枚腰、受けの強さも際立っており
ここ数年、高いレベルで安定した成績を残し続ける
原動力となっています。
森内九段との関係ばかりが有名ですが
実は羽生四冠郷田王将も奨励会の同期入会組であり
小学生の頃からお母さん同士も知り合いという間柄。
長い歴史と最新の将棋が交錯する
今期の王将戦が実に、楽しみであります。