女性初の将棋棋士をめざしている里見香奈三段(23)=女流二冠=が12日、棋士養成機関「奨励会」三段リーグのデビュー戦に臨んだ。この日は東京・千駄ケ谷の将棋会館で2局戦い、いずれも敗れた。
三段リーグは棋士への最終関門。半年間で一人18局指し、上位2人がプロ四段になれる。今期の第58回リーグには30人が参加。他の会員は3日に初日を迎えたが、棋士とは別制度の女流棋士である里見三段は、挑戦権を得た女流王将戦の第1局と日程が重なり、この日に延期されていた。
本日、行われました
注目の里見奨励会三段の三段リーグデビュー戦は
残念ながら、連敗スタートという結果となりました。
三段リーグに到達するだけでも至難の業ですが
プロへの最終関門には昔から「強い三段」「弱い三段」という
言葉が存在し、級位から二段までの期間以上に各々の実力がシビアに
格付けされ、見えない序列が存在していると言われています。
戦前の評判でははっきりと
「強い三段」とはみられていない里見三段にとっては
だからこそ、最初にガツンと白星を飾って早い段階で風向きを
変えたかったところですが、現実は厳しいものに。
明日は女流棋士として
第37期女流王将戦3番勝負の第2局が控えており
まずは気持ちを切り替えて、一つ一つの対局に集中して欲しい。
そして何より、三段リーグでの初白星を願っています。