現実は厳しく。

本日行われました
第9回朝日杯将棋オープンの一次予選
恒例のプロアマ戦・一斉対局。

注目の今泉健司四段は
午前10時より関西将棋会館にて森下裕也アマと対戦し
117手までで敗れました。

まだ、結果と棋譜を一読しただけで
内容を精査したわけではないのですが、結果は厳しいものに。

森下アマは元・奨励会三段。
2012年10月~2013年3月にかけて行われた
第52回三段リーグまで参加し、ここで8勝10敗と負け越し。
年齢制限によって退会を余儀なくされました。

今回は朝日アマ名人戦の全国ベスト4入りにより
出場権獲得。アマとしてプロの棋戦に初参加。。

年齢は30歳とまだ若く
今泉四段が開いたプロ編入の道はもちろん
視野にとらえているはずで、今回の勝利は今後に向けての
大きな拠り所となるのではないでしょうか。。

夢とは基本的に追いかけるものであり、叶えるもの。
夢を手にした瞬間に途方に暮れるということはよくあること。

「プロ棋士になる」という夢を
27年越しで叶えた今泉四段のプレーヤーとしての当面の目標は
フリークラス脱出となりますが、それを次の「夢」として
果たしてとらえることができるのか、べきなのか。。

個人的には
今泉四段がフリークラスを脱出して順位戦に参加できるのか
ということにすごく注目しているし、応援しています。

多くの人達の目に見える後押しや声援を受けてきたこれまでと違い
1プレーヤーとなった今泉四段には、かつてないような孤独を、今
感じていて欲しい。

誰とも共有できない、誰もわかってくれない。。
そして誰にも話せない。

実はそういう孤独こそ
将棋界に関わらず、どの分野であっても
日々世間に揉まれ、死に物狂いで働いている人が
ごく当たり前に心に秘めているものだと思うんです。

言葉一つを飲み込んで、ひとりで耐えて
苦しんで苦しんで、順位戦参加の切符を掴めたなら
それは大きな成功であり、「夢」をまた一つ実現したことになると
私は思いますし、またそこにいたる過程を共有し刺激を受けたい!

それが私が今泉四段を応援する、理由の一つです。

これまでの合言葉は
顔晴れやかに「顔晴ろう」でしたが
ここから先はもう、それだけでは通用しないでしょう。

私が今、最も好きで注目している棋士は
現在、棋聖戦挑戦中の豊島将之七段なのですが
その理由は、ここ最近の顔つきの変化。

棋聖戦挑戦者決定戦のあたりから
完全に甘さが消えて、目つきは少し怖いぐらいに鋭くなってきた。
相手の息の根を止めたい、何が何でも自分が勝つんだというオーラは
まさに、殺気という言葉がピッタリ。

くしくも本日、豊島七段も棋聖戦/第3局に敗れ
3度目のタイトル挑戦もカド番に立たされましたが、むしろ
楽しみや期待感は大きくなるばかり。もっともっと追い詰められて
窮鼠が猫を噛むような破れかぶれのバカ力を羽生棋聖相手に見せて欲しい!

今泉四段には頑張って欲しい。
本当の地獄はまだ、これからだから。

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